インターン生日記vol7 半年間での学び|JANPIA|インターン生 活動日誌|
2025年9月よりJANPIAで活動を始めたインターン生の「活動日誌」を発信していきます。
第7回は、半年間のインターンシップを通じて得た学びの集大成「インターン生日記vol7 半年間での学び」をご紹介します!
JANPIAにて長期インターンをしている慶應義塾大学4年の酒井と申します。
私は、2025年の9月から2026年の3月までの約半年間、JANPIAに長期インターンとして参加しました。
今回は、その半年間を振り返って、JANPIAでどのようなことをしていたのか、そしてどのようなことを学んだのか学生目線でリポートしたいと思います。
JANPIAでのインターンを決めた理由
私がJANPIAで長期インターンをしてみようと思った理由は、単にお金を稼ぐということ以上に、社会をよくしたいという動機を持ってビジネスをすることに興味があったためです。
大学のゼミでは経営学を専攻しており、企業の枠を超えたESG投資など、仕組みづくりを行うことで社会によりよい影響をもたらす制度にも興味を持っていました。そして、大学4年時の就職活動を終えた後、社会的インパクト投資の拡大に向けた講演会に参加したことで、金銭面以外のインパクトに着目した投資を推進するJANPIAに興味を持ちました。
就職したら営利ビジネスの世界に行ってしまうけれど、大学で学べる環境があるうちに実際の現場も見て考えてみたいと思ったのがきっかけでした。

知識ゼロからのスタート。焦りと学びの一か月目
インターンを開始した当初は、全く知らない専門用語が多くて驚きの連続でした。周囲の方々が熱意を持ち、各団体のことを真剣に考えているのは伝わるものの、その熱量が注がれている実体のイメージがつきませんでした。
また、休眠預金についても詳しくなかったため、ゼロから勉強しました。インパクト投資への興味から飛び込んだものの、JANPIAが休眠預金を活用しているという背景については初心者でした。休眠預金は銀行で10年以上取引のないお金を指しますが、21歳の私にとって10年前は11歳であり、もちろんそんな年から預金をしているはずもなく、当事者意識を持ちにくいお金でした。そのため、休眠預金がどれほど存在し、どのように増加し、なぜ活用する必要があるのか、そしてJANPIAという団体がなぜ設立されたのかを知るところから始めました。最初の1ヶ月間は、帰宅後に休眠預金活用事業サイトのデータベースを読み込むなど、調べ物に多くの時間を費やしました。

会議、イベント企画、インタビュー……半年間でやったこと
半年間のインターンシップでは、職員のアシスタントという形で主に以下の業務に携わりました。
・各種会議への参加
出資事業部の定例会議、ソーシャルセクターへの聞き取り調査、専門家会議への出席。
・JANPIAが主催するイベントへの参加
全国の助成先、出資先の関係者が集まるギャザリング、企業と休眠預金を活用する団体とのマッチング会への参加。後日、インターン生日記として当日の様子を記録したレポートを作成。
・学生イベント「SOCIAL STUDENT SUMMIT」の企画・進行
インターンの集大成として、ビジネスとソーシャルの境界で活躍する実務者4名を招いた学生向けキャリアイベントを企画し、当日はモデレーターとして参加。
そのほかにも、出資事業部が書いているnoteのためのインタビューに同席したり、JANPIAについての説明のスライドを整えたりもしていました。これらの業務を行う中で、JANPIAの職員の方や関係する団体の方が普段どのような仕事を行っていて、どのような社会課題の解決を願っているのかについて知ることができました。

現場に飛び込んで見えた、私にもできる「社会をよくする」こと
入って最初に驚いたのは、目の前の助けを必要とする人を救うという緊急性を帯びた団体の動きと、JANPIAのような中間支援組織による仕組みづくりという大きな流れが同時に進行していることでした。大学の学問領域では別々に扱われるような問題が、日々の定例会議などで日常的かつ当たり前に両立して存在している現場を目の当たりにして、強い衝撃を受けました。
そして、半年間のインターンを経て最も変わったのは、ソーシャルセクターを知ることでアンテナが張り巡らされ、見える景色が鮮やかになったことです。以前は「社会課題」という一見堅い用語やそれを解決しようとする人々に共感しつつもどこか遠い世界の話に見えていましたが、インターンを通じて見聞きした団体が日常に現れるようになりました。
例えば、六本木のスターバックスに立ち寄った際、レジ横にあるフードロス削減のロゴが資金分配団体である「認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ」のものであることに気づきました。これまで何百回も利用し、単に安くなってお得という認識しか持っていなかった取り組みを行っているのが、少し前のイベントでお話しした方が働いている団体だと気づいたんです。私たちの身の回りで膨大な努力と試みがなされていることを、知らずに過ごすのと分かって過ごすのでは全く違いました。
高校までの授業で学ぶ現代社会は、完成された制度の説明や、国際問題など壮大すぎる日本の課題ばかりでした。SNSを覗けば人口減少や紛争のような暗いニュースが溢れる中、手の施しようのない社会でただ終わりを待つだけなのではないか? 私にできることなんて何もないのではないか? という価値観に陥りがちでした。
しかし半年間JANPIAでインターンをしてみると、今までの自分の考えの範囲では想像もつかないような解決策が日々生まれ、改善されていっていることが分かりました。新たな会社や団体を立ち上げ、仕組みを構築し、それを持続可能な形にしようと努力する団体の方や、伴走するJANPIAの職員の方を見て、今までの自分が知りえなかった場所で少しずつ誰かを助けるための取り組みが広がっていくのを肌で感じることができました。

ソーシャルに少しでも興味がある学生へ
就職活動を終え、このインターンを通じてソーシャルセクターの最前線を見た私が、学生生活を満喫していて、これからのことも考えている学生の皆さんに伝えたいことは、「社会課題はもっと自分事にしてもいい」ということです。
今回、いろいろな人の社会貢献の動機や仕事への想いを聞いて、自分が過ごす社会のために、私にもできることが少しでもあるのかもしれないと思えるようになりました。
今興味を持ってこの記事を見てくださっている学生の方には、ぜひ思い切って、ソーシャルセクターのフィールドに飛び込んでみてほしいです。
