【開催レポート】学生が「社会課題」と「キャリア」を自分事として考えるJANPIAインターン企画「現役学生のための Social Student Summit」を開催
東京都
社会課題の解決に関心を持つ学生が増えている一方で、「働き方の選択肢が見えない」「キャリアとして成立するのか不安」といった声もあります。こうした学生のリアルな悩みに向き合い、ソーシャルセクターの仕事を“自分ごと”として考える場を作ろうと、JANPIAのインターン生が企画したイベント「現役学生のための Social Student Summit」が、2026年2月10日に開催されました。
プログラム概要
14:20 開場
14:30 オープニング
14:40 第1部:講演・パネルディスカッション
「ソーシャルビジネスに接続するキャリアの作り方」
15:30 第2部:座談会(登壇者を交えた悩み相談)
16:40 クロージング
17:00 終了
当日の様子:4名の実践者が語る、“リアルなキャリア”
第1部では、ソーシャルセクターとビジネスの両分野でキャリアを築いてきた4名が登壇し、学生たちにとっては身近でリアルな問題である
『ソーシャルセクターに転職したきっかけ』
『転職を検討する際の葛藤や不安』
『「社会貢献」と「キャリア」は両立できるのか』
の3点を軸に、パネルディスカッションを実施しました。

左から松井俊祐(READYFOR株式会社 基金開発マネージャー/内閣府 公益法人行政担当室 上席政策調査員[非常勤])、高橋有希子(株式会社トラストバンク シマバカ室)、奈良拓磨(一般社団法人ソーシャル・イノベーション・パートナーズ ヴァイスプレジデント/スタンドバイ株式会社 社外取締役)、宮内満理(一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)出資事業部 インパクトオフィサー)※敬称略
登壇者からは、
「社会貢献とキャリアは対立するものではない」
「まずは自分の専門性を磨くことが、将来の選択肢を広げる」
「最悪戻れる道を残したうえで挑戦するという考え方もある」
といった等身大の経験談が語られました。
また、営利企業で培ったスキルがソーシャル分野で活きること、社会的価値をどう“可視化”するかという実務的は視点も共有され、学生にとって新しい発見の多い時間となりました。

「社会貢献」をどう捉えるか:多様な視点が示された議論
議論では、社会貢献の捉え方についても多様な視点が示されました。
・一時的な支援ではなく、「課題解決が続く仕組み」をつくること
・目の前の人を支えるだけでなく、制度や構造を支える立場もあること
・「やりたいこと」と「できること」が重なる部分に社会貢献があること
学生からは、「現場で直接支援することだけが社会貢献だと思っていたが、中間支援という役割があることを初めて知った」
という声も寄せられました。
少人数座談会:一歩を踏み出すための対話の時間
第2部は少人数での座談会を実施し、登壇者と学生が直接対話しました。
学生からは、
・新卒でソーシャルセクターに進むべきか
・企業で経験を積んでからでも遅くないか
・数値化しにくい仕事のやりがいをどう考えるか
といった、将来の選択肢に関する具体的な質問が寄せられました。
会場は終始、真剣さと前向きさに満ちた空気に包まれ、熱のある対話が続きました。

参加者の声(一部抜粋)
「自分が社会の中でどのような人になりたいのかを考えるきっかけになった」
「ソーシャルと営利の間を行き来できると知り、視野が広がった」
「まずは挑戦してみることの大切さを学んだ」
「キャリアは固定的なものではないと知り安心した」
今回のイベントを通じ、多様なキャリアの可能性を感じた学生が多くみられました。
おわりに
休眠預金等活用制度は、公的制度の狭間にある社会課題の解決に取り組む団体を支援する仕組みです。
その持続可能性を高めるためには、現場で活動する団体だけでなく、将来その担い手となる世代との対話も欠かせません。
本イベントは、学生が「社会課題」と「キャリア」を自分事として考え、未来への選択肢を広げる機会として開催されました。
JANPIAは今後も、社会課題の現場と次世代をつなぐ取り組みを続けていきます。
