• 公開情報
  • 2022年度

北海道

【事後評価】北海道食でつながるプラットフォームづくり(一般財団法人北海道国際交流センター)

団体
一般財団法人北海道国際交流センター
種別
実行団体
事業
北海道食でつながるプラットフォームづくり
種別
通常枠(イノベーション企画支援事業)

報告書要約


本事業は、北海道内の三地域(渡島・胆振・十勝)において、多世代食堂や食支援活動を担う団体、行政、社会福祉協議会、企業、学校、住民ボランティア等が連携し、地域の「食」を中心とした多世代の居場所と支え合いの仕組みを構築することを目的として推進された。とりわけ、広域的な課題である「孤立」「貧困」「生きづらさ」の問題に対し、食の場を媒体として人と人が出会い、支え合い、役割を持って関われる関係性の再生を進めることを目指した。
その結果、三地域において新たな協議体ネットワークが形成され、参加団体数は合計30団体規模へと拡大した。これは、食材調達・配食・相談支援・居場所運営・広報・人材育成といった機能を、単一の団体が担うのではなく、地域内外の複数の主体が役割を分かち合い補完し合う「循環型の実施体制」が実現されたことを意味する。また、行政や社会福祉協議会が参画したことで、困難を抱える世帯が食支援の場から相談窓口へ自然につながる導線が整備され、単なる食料提供にとどまらない包括的支援が可能となった点は大きな成果である。
さらに、本事業の想定を超えた副次的成果として、若者が継続的に参画する仕組みが生まれたこと が挙げられる。特に「マイクラ(Minecraft)」を活用した交流や共同制作の取り組みは、子どもや高校生が居場所に参加するきっかけとなり、単なる利用者ではなく、企画・運営側に回っていく循環を生み出した。これは地域の担い手不足や世代継承の課題に対し、「若者は誘われれば地域に関わり、役割を持てば継続する」という実践的な学びを示したと言える。また、オンライン空間を通じて三地域の若者が交流したことは、地理的距離を超えた新しいコミュニティ形成の可能性を広げた。
一方で、食材提供や物流の安定性には引き続き改善の余地がある。生鮮食品や寄付食材は季節や供給状況の影響を受けやすく、継続的な運用には企業・農家との協働強化や、広域的なロジスティクスの整理が求められる。また、活動財源についても、助成金依存から地域内の応援者・寄付・協賛企業等との関係性づくりへと展開することが今後の課題である。

引用資料

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