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  • 2022年度

静岡県

【事業完了報告】全ての子どもたちに学ぶ歓びを|学校法人ムンド・デ・アレグリア学校

事業総括


出稼ぎの親に帯同してきた子どもたちは、母国語の力が確立されていないまま言葉のわからない日本で学齢期を過ごすことで、母国語も日本語も両言語の能力と年齢相応のレベルに達することができなくなる。その結果、抽象度の高い思考や会話がどちらの言葉でも出来ず、自分を表現することが困難になってしまう。読解力もまた、どちらの言語でも極端に弱くなることが多い。これらは初期指導が適切に行われなかった負の産物でもある。本事業においては、これらいわゆるダブルリミテッドの子どもたちに対して、日本語力・母国語力を強化すること、外国籍の中高生の年代の子どもたちに対して、JLPT対策講座・キャリア教育を実施し、卒業後の進路について様々な機会を提供することで、学習・進路へのモチベーションアップに繋げる取組を実施した。また、外国人学校と日本の学校を行ったり来たりすることが多いことを考え、小学校低学年において、初期日本語支援として、日本語の語彙・会話や、リテラシー能力を楽しく習得できる取組を行った。さらに、初期日本語支援に欠かせない文字指導の教材として、ペルー人・ブラジル人に特化した「ひらがな下敷き」を開発、作成した。事業の成果として、子どもたちの中には、JLPT受験での成功体験が進学・就職へのモチベーションになった、職場見学・職場体験・インターンシップなどへの参加が自身の進路を決定する貴重な機会となり、そのことが日本語学習へのモチベーションアップにも繋がった者もいた。異国で生活する中で、大切な学齢期、高校時代を過ごさなければならない彼らは、圧倒的に保護者から或いは、自身が得られる情報が少ないため、教育施設においてできる限り多くの情報や機会を提供することが彼らの将来にとって必要不可欠なものなのである。
子どもたちがこのような様々な支援を享受できるのも、彼らが教育施設に留まっているからこそである。故に、高校に進学できない、学校に馴染めない、経済困窮のため外国人学校に編入できない・退学せざるを得ないなど、ドロップアウトし社会に取り残されている子どもたちを救い上げるための取組である送迎支援は、外国ルーツの子どもたちを教育施設に留めるということにおいて非常に有効な取組であり、本事業で実施した活動のベースとなるものとなった。

引用資料

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