• 公開情報
  • 2021年度

青森県

【事後評価】女性防災リーダー育成プログラム(一般社団法人 男女共同参画地域みらいねっと)

団体
一般社団法人 男女共同参画地域みらいねっと
種別
実行団体
事業
女性防災リーダー育成プログラム
種別
通常枠(災害支援事業)

報告書要約


この 3 年間で、青森県域で地域の中で声を出せる、行動できるジェンダー視点を持った女性防災
リーダーの育成に取り組み、61 人の女性防災リーダーを輩出した。社会の中で脆弱な存在としてと
らえられている女性が、地域の中でリーダーとして活動できるようになるためには、防災に関する知
識やスキルのみの習得では女性の人材育成には足りない。そこで、当社団の強みである「学び」と「実
践」を取り入れた研修内容とフォローアップ支援が成果につながったと感じている。
研修日数が 8 日間というハードな日程にも関わらず、全講座の単位を取得した 61 人の女性防災
リーダーが誕生した。また、事後評価に関する調査からも、学んで終わりではなく、8 割の修了生が防
災・減災活動に積極的に取り組んでいることがわかった。同じ地域の修了生同士で「防災サポーター
ズ」を立ち上げ、地域のキーパーソンと一緒に防災・減災活動に取り組んでいるメンバーも誕生した。
着実に歩みを進めている。
東日本大震災時には、女性防災リーダーがいなかったことにより、避難所生活や復旧・復興におい
て、女性たちや多様な人々の困難事項が増幅した。次なる災害時に同じことが繰り返されないため
にも女性の防災リーダーが必要と考えた。
当社団の取組み内容の特徴として、研修企画の柱に「学び」、「気づき・考え」、「実践」そして「ふりか
える」というプロセスを大切にした研修内容とした。また、女性においては修了後のフォローアップ支
援が重要と考え、当社団の『実践者というつよみ』を活かした実践と交流の場づくりを強化した。
事後評価においては、防災に関する『知識とスキル』に関する習熟度を測る項目のほか、モチベー
ションを維持、アップするために必要なネットワークや交流の場について、研修終了後の活動の状況
を調査し、名刺代わりにと作成した『冊子の活用』状況なども調査した。また、修了生が所在する自治
体における『避難所運営マニュアル』に女性の参画等が明記されているかの調査結果をもとに、修了
生と当社団のメンバーが一緒に自治体を訪問し、提言とプログラム提案などをおこなった。
事業の実績としては、人材、経費などについてはほぼ予定通りに進めることができた。活動とアウト
プットの実績においても予定通りに進み、実績値もほぼ想定した水準で進めることができた。
外部との連携においては、県単位での実施ということもあり、青森県危機管理局のバックアップを
いただきながら取り組めた。また、2 クール目の会場である八戸市の防災担当とも、会場の確保や周
知、防災資機材の借用など連携して取り組むことができた。
アウトカムの分析においては、短期アウトカムについても計画通り進めることができ、実績も目標値
以上の成果を出すことができた。波及効果としては、共催事業などの積極的な開催により、修了生の
モチベーションアップや実践力につながり、研修終了後も積極的に地域で防災活動に取り組んでいる
ことが分かった。その数 100 件に及んでいる。
成功要因としては、もともと当社団が男女共同参画の推進という基盤があるため、単なる啓発で終
わっていない。社会構造が変わらないといけないことをわかっていたことで、女性の人材育成に必
要なマインドアップとスキルアップの両輪で取り組んだことにあると推測する。また、新聞等でこの事
業の取組みが連載で紹介されたことで、多くの人の目に触れ、理解につながったことである。また、
受講生に取ってもモチベーションが高まる機会になった。
また、動画の制作、放送が地域の人たちに「女性防災リーダー」の必要性に気づくきっかけとなった。
加えて、取材を受けた受講生のモチベーションアップや動画〔テレビ番組〕を見た受講生の受講の動
機付けになった。
結論として、社会的インパクト評価の構成要素の自己評価としては「想定した水準にある」とした。
提言としては、ネットワークとしての活動が災害時に、助け合える関係になることを踏まえ、仲間を
つくるとともに協力し合いながら、互いを高め合うことが大切であるということの理解が重要である。
そして、男女共同参画の視点を持ち、地域防災のキーパーソンとして、女性がリーダーシップを発揮
できるよう育成する研修は非常に重要であるということを改めて確信した。
人材育成で重要なことは、「講座」+「フォローアップ」+「動機付け」の構造があることで、修了生の
活動の広がりにつながると言える。フォローアップは社団のメンバー一人ひとりが持っている「つよ
み」を活かし合い、修了生一人ひとりに寄り添った支援ができた。
最後に常に実行団体の活動や組織運営をバックアップしてくださった資金配分団体に感謝と、同じ
目標をもった実行団体の交流の場やネットワークができたことで、この事業の成果も高まったと言え
る。

引用資料

RELATED

同じプロセスの関連ナレッジ

MORE

他のプロセスの関連ナレッジ