• 公開情報
  • 2021年度

香川県

【事後評価】心のヨリドコロから始まるママと子どもの自立支援事業(特定非営利活動法人未来ISSEY)

団体
特定非営利活動法人未来ISSEY
種別
実行団体
事業
心のヨリドコロから始まるママと子どもの自立支援事業
種別
通常枠(草の根活動支援事業)

報告書要約


本事業は、母親やAYA世代の子どもたちが前向きな気持ちになり、社会参加の機会を広げることを目的として実施され、地域社会の課題解決に貢献してきた。特に、「ふらっとカフェ」では、利用者の満足度が高く、地域コミュニティの活性化や孤独感の軽減に寄与している。アンケート結果では、80%のアウトカム達成が確認され、母親同士の交流の場として高く評価された。小児がんを患った子どもやその家族にとっても心の支えとなる場として機能し、孤独感の軽減やコミュニティの重要性が認識されている。しかし、認知度の低さや支援を必要とする層へのアプローチ不足が課題として残る。
また、「ふらっとカフェ」では、営業時間が利用者のニーズに十分対応できておらず、特に夜間や週末の開催要望が多い。さらに、イベントの継続開催に対するニーズが高い一方で、人的・財政的な制約が課題となっている。定期的なイベント開催により、参加者同士のつながりを強化し、さらなるコミュニティ形成が期待されるが、安定した運営資金の確保が不可欠である。
「マイスタースクール」では、受講者のスキル習得を通じた社会参加の促進を目指したが、達成度は70%にとどまった。受講者の意欲や自信の向上が見られたものの、スキルの定着や実際の就職に結びつくケースは限られていた。特に、受講後のフォローアップ体制の不足や、実践的なスキルを身につける機会の不足が課題となっている。今後は、地域の企業との連携強化により、職業体験の機会を提供し、社会参加への道をより広げることが必要である。
「趣味スクール」では、90%以上の満足度を記録し、受講者が新しい趣味を見つけることで自己肯定感の向上につながった。しかし、講座情報の発信が不十分で、より多くの参加者を集めるための広報活動の強化が求められる。SNS や地域メディアを活用し、効果的なマーケティング戦略を展開することで、新規利用者の増加が期待される。
「ボランティア活動」においては、100%のアウトカム達成が確認され、地域住民や学生が社会課題に対して積極的に関与する意識が向上している。特に、活動を通じて楽しさややりがいを感じることが継続意欲につながっていることが明らかとなった。しかし、より広く展開し、さらなる参加者を巻き込むための広報戦略の強化が必要である。
事業全体を通じて一定の成果を確認できた一方で、継続的な運営のためにはいくつかの課題が明らかとなった。主な課題として、認知度の向上、財政基盤の確立、プログラム内容の改善、人材の確保と育成が挙げられる。特に、助成金に依存しない持続可能な運営モデルの確立が重要であり、企業スポンサーの獲得、有料サービスの導入、クラウドファンディングなど、多様な資金調達の手段を模索する必要がある。
今後の展望として、利用者のニーズに応じた柔軟なプログラムの提供や、地域社会との連携強化が求められる。特に、事業の成果を定量的に測定し、継続的な改善につなげるためのデータ活用が不可欠である。これにより、事業の効果を明確に示し、関係者の信頼を獲得し、さらなる支援を得ることが可能となる。
本事業は、今後も地域社会において重要な拠点としての役割を担い続けるため、持続可能な運営体制の構築と、新たな支援策の導入を進めていくことが求められる。

引用資料

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