• 公開情報
  • 2021年度

熊本県

【事後評価】くまもと女性防災リーダー育成プロジェクト(有限会社ミューズプランニング)

団体
有限会社ミューズプランニング
種別
実行団体
事業
くまもと女性防災リーダー育成プロジェクト
種別
通常枠(災害支援事業)

報告書要約


はじめに
私たちは2016年の熊本地震の被災現場で、男女共同参画の視点の欠如は避難者の負担を増大させてしまうと
いうことを目の当たりにしました。本事業は熊本地震からの反省をもとに、災害時における女性の視点を今後の防
災・減災政策や地域づくりに生かしていくことを目的として実施したものです。
地域コミュニティにおける女性の役割は多岐にわたり、災害時の対応だけでなく、平時からの備えや住民同士のネ
ットワーク構築などにも重要な役割を果たします。本講座は、熊本地震からの振り返りを基に、男女共同参画の視点
による防災の基礎、リーダーシップなどを学んだほか、地域での実践活動、受講生のつながりを重視して進めました。

事業の成果
1. 女性防災リーダーの誕生と地域防災力の向上
受講生は、熊本地震を振り返りながら、男女共同参画の視点による防災の基礎
、避難所運営、災害時のファシリテーション、メンタルケア、リーダーシップなど多岐にわたるプログラムを受講。講座
中盤に実施した東北への被災地視察を通じて、メンバーそれぞれのリーダーとしての自覚や団結力がアップし、そ
の後の主体的な実践活動につながったと思われます。修了後には参加者の約7割が防災士の資格を持ち、既に自
治会や自主防災組織で積極的に活動するなど、地域の防災力の向上に貢献しています。

2.全国にもつながったネットワークの拡大
修了後は、異なる世代や背景を持つ人々との協働・連携を通じて、より包摂的な防災対策の重要性についての理
解を深めました。また本事業では県内で58人のメンバーがつながっただけではなく、全国6地域で同事業に取り組
む他団体とのつながりをもつことができたことは予想外の成果でした。互いに学び合い、刺激し合い、万が一の時に
は支え合える仲間が全国に存在するという心強さは何にも代えがたいと受け止めています。引き続きこれらのネット
ワークの継続・強化に注力し、同じ志を持った女性防災リーダーが全国各地に存在し相互支援し合える体制づくり
を進めていきます。

3. 地域社会への波及効果
Rin修了生が中心となり、防災ワークショップや講演会などを開催し、地域住民への啓発活動を積極的に展開して
います。さらには防災教育を学校や子ども会などと連携して進めることで、次世代への防災知識の継承も促進され
ています。また本講座に市議会議員の参加があったことで防災会議の女性委員が増えたり、また別の市のこどもプ
ランの中に災害時における妊産婦や子ども・子育てファミリーへの配慮という視点が追加されたりなどの波及効果
があったことは、事業スタート時に予想していなかった成果の一つです。
4. 継続的な支援体制とネットワーク強化
修了後も、定期的な学習会や情報共有を実施し、それぞれのつながりを維持していきます。これにより、地域を超え
た連携が生まれ啓発活動が促進。災害時には広域的な相互支援が可能となると思われます。これらのつながりを継
続し、実践を重ねていくことを通して、実際の災害時にも効果を発揮できるネットワークへとつないでいきます。
今後に向けて
本講座は、女性リーダーの育成を通じて地域防災力の強化と男女共同参画の視点による防災体制の構築につな
がりました。女性ならではの視点やコミュニティ内での細やかな気配りが、より包括的で柔軟な防災対応を実現し、
地域社会全体のレジリエンス向上につながると思われます。今後は、養成講座の内容をさらに充実させ、より多くの
地域で実施することで、全国的な女性防災リーダーのネットワークを強化することが期待できると考えています。引
き続き継続的な支援と学びの機会を提供し、女性防災リーダーのネットワークを広げながら、男女共同参画の視点
での防災が当たり前のこととして浸透し、女性リーダーたちが力強く地域防災の現場で活躍できるよう共に進んで
いきます。

引用資料

RELATED

同じプロセスの関連ナレッジ

MORE

他のプロセスの関連ナレッジ