• 公開情報
  • 2021年度

大阪府

【事後評価】不登校の子どもと地域の子どもがゆるくつながる居場所事業 泉北ひみつ基地(志塾フリースクールラシーナ)

報告書要約


私たちは不登校の子どもの支援を中心に、発達障害をもつ子どもの支援や貧困世帯の子
どものための学習支援など、特定の課題をもつ子どもの支援を行ってきた。
本事業では、従来支援を行ってきた不登校の子どもへの学習支援・居場所の提供に加え
て、地域の子どもや地域住民の居場所作りという、課題ベースではない取り組みを行うと
いう意味で当団体として未知の領域であり、大きな挑戦となった。
右肩上がりで増え続ける不登校の子どもの居場所は圧倒的に足りていないが、不登校で
はない地域の子どもの居場所も年々減り続けている。これまで当団体が取り組んできた不
登校の子どもの居場所作りと、地域の子どもの居場所作りを掛け合わせたら、不登校の子
どもが居場所から一歩外に出て地域社会に馴染んでいく、そのハードルが下がるのではな
いか、また、フリースクールなど不登校の子どもの居場所につながらないまでも、学校に
居場所がないと感じている地域の子どもが、学校でも家でもフリースクールでもない、自
由に自分の意思で来ることができる居場所ができるのではないか、と考えたのが本事業の
スタートである。
私たちは事業を進める上で、対象者ごとに関わりしろを設計し、どのような状況の子ども
や地域住民も何かしらの形で活動に関われるよう工夫と試行錯誤を行ってきた。
ハード面としては不登校の子どもたちにはフリースクールを、地域の子どもたちには放
課後の遊び場として駄菓子屋とフリースペースを開設。また、地域住民が気軽に立ち寄れ
るカフェや、地域活動の場としてレンタルスペースを開設。さらに大人も子どもも誰でも
無料で利用できる図書スペースも設置し、施設として誰でも受け入れられる機能を整え
た。
ソフト面としては地域の子どもとフリースクール利用者の子どもを対象にカフェでの飲
食代に含まれる寄付を原資とした無料の体験活動の提供や、物品の寄贈や寄付の受け入
れ、子ども食堂やフリースクールへのボランティアの受け入れなど、活動に参加する意思
がある人は誰でも何らかの活動に参加できるメニューを作り続けてきた。
泉北 BASE の開設から 1 年半でカフェ・駄菓子屋利用者は 2 万人、フリースペースは 3
万人以上が利用される施設となった。
多くのステークホルダーが存在し、関係人口が増えていく中で、行政職員や地域福祉職
員が参加する実行会議が毎月開催されるなど、関係機関との連携も進んできた。
地域住民から地域の拠点と認識されつつある泉北 BASE を持続可能な居場所として運営
し続けていくために、今後もより地域と連携しながら取り組みをアップデートし続けた
い。

引用資料

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