• 公開情報
  • 2022年度

宮城県

【事後評価】社会的孤立、経済的困窮のある若年女性支援事業(特定非営利活動法人ハーティ仙台)

団体
特定非営利活動法人ハーティ仙台
種別
実行団体
事業
社会的孤立、経済的困窮のある若年女性支援事業
種別
通常枠(草の根活動支援事業)

報告書要約


本事業では、「シェルター事業」「相談事業」「居場所事業」「ユーススタッフ育成事業」
の 4 事業を実施した。

今回のインプットについては、どの事業においても受益者が自立を目指したり、居場所
を持つこと、相談を安定的に行うことができること、ユーススタッフを育成することに対
して、必要な人員や会場(シェルター含)の確保に適切に利用できたと考える。環境と人
員を十分に整備できたことによって、利用者だけでなくスタッフ間でも安心して支援を行
い、自身をブラッシュアップしていくことが可能となった。

本事業で達成した成果のうち、最も社会課題解決に貢献したのは、伴走型の長期支援が
必要であることを明確にできた点ではないかと考える。シェルター事業では、原家族等か
ら安全に避難するだけでなく、一緒にこれからどうしていきたいかを考え、生活をするう
えでの自己管理や社会資源について入居中から共有を行ってきた。また、退去後も継続的
に相談事業や居場所事業でつながり続けることによって、入居者が自立した社会生活を営
めるように支援を行ってきた。

また相談事業では、課題解決を求めつつも、相談者の期待として気持ちや状況の整理を
求めていた方もおり、アンケートの自由記述ではその点にフォーカスしたコメントが多く
みられた。継続的に相談をされる方も多く、課題を解決して支援が終了となるだけでな
く、気持ちを整理して一緒にどのようにしていきたいか考えて行くことが相談者の自己決
定につながっていくことが重要であった。

居場所事業では、リピート率がとても高かったことが分かった。自分のペースで参加で
き、安心して居られる場を求めている若年層が多いことが見えてきてたといえる。
そして、それらの事業において参加者と同年代のスタッフがいることで、参加や相談が
しやすいシステムになることが明らかとなった。ユーススタッフを育成することで、参加
者とピアの関係を構築できるだけでなく、ユーススタッフ自身が、自身の支援者としての
課題整理をしてエンパワメントしていけることが明確になった。しかし、ユーススタッフ
自身も傷つきがあるため、長期的にスーパーバイズをしながら育成していくことが、相談
支援の質の担保につながると考えられる。このように 4 事業が循環しながら、それぞれの
事業タイプに合わせた伴走型の支援を構築できたことが、事業の成功に大きな役割を果た
したと言える。

その支援を実施するにあたり、多様な背景を持つスタッフが関わることが有意義であっ
たと考える。各事業において、いわゆる「一般論」ではない生き方をイメージし、自身の
生き方に膨らませていく過程が重要だと感じた。そのためにも、多様な年代やサバイバー
当事者、さまざまな働き方をしているスタッフなどが関わることで、自身がどのように自
立や社会生活を行っていきたいのかを考えられるようになったと考える。資金の中で人や
場の手当てが十分にできたことによって、このような結果に至ることができた。

また、事業を展開する中で宮城県内外の NPO 法人や行政と連携をすることができた。
同じ「若年女性の支援」というテーマであっても、支援の専門性は多岐に渡っていたた
め、それぞれの専門性を学ぶことで現場に還元できる知識を得ることができた。同時に、
今回実行団体同士で関係を深めることができた点は大きかった。これまで同じ地域で支援
活動をしているため、概要は知ってはいるものの具体的な支援について共有する機会が無
かったので、各団体の特徴やスタンスを知ることができ、関係性を構築することができた
と感じている。

以上のことから、各事業の中で設定していたアウトカムについて、各事業の中で十分な
アウトプットを実施することができたと考える。

引用資料

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