• 公開情報
  • 2022年度

東京都

【事後評価】パルスサーベイとカウンセリングを活用したうつ病の早期発見と予防支援(株式会社フェアワーク)

団体
株式会社フェアワーク
種別
実行団体
事業
パルスサーベイとカウンセリングを活用したうつ病の早期発見と予防支援
種別
通常枠(イノベーション企画支援事業)

報告書要約


本事業は株式会社フェアワークが 2023 年 4 月から 2026 年 2 月まで実施したもので、メンタル不調の一次予防(セルフマネジメント)と二次予防(早期発見・支援)を両立させ、うつ病罹患率の低下と健康な社会の実現を目的とし、東京都の企業従業員を対象に、パルスサーベイ、e-learning、オンラインカウンセリングを提供した 。
アウトカムならびにアウトプットに対する目標は多くが未達となった。特にリーチ数(利用者数)は目標 3,200 名に対し実績 984 名(達成率 31%)に留まり、これに伴い社会的インパクト評価額も目標の約半額となる 7,500 万円となった 。また、アラート対象者が実際に相談・面談を行ったアドヒアランス率も目標 80%に対し実績 20%と低迷した。一方で、うつ症状のカテゴリー移動による削減率は目標 5%に対し実績 6.3%を達成した 。これにより、実際に介入できた対象者に対しては、本プログラムが一定の改善効果を持つことが実証された。
弊社パルスサーベイで採用している 5 問という少ない質問数は回答者の負担を軽減し、高い回答率の維持に寄与した 。また、スコアだけでなく「フリーコメント」から現場の不満や人間関係の悪化を把握できた点は、数値に表れないリスクの早期発見に有効であると考える。リーチ数低迷の要因は営業戦略にあり、多くの企業でストレスチェック等の類似施策が導入済みであり、法定でもない従業員サーベイの新規採用には障壁となった 。加えて、電話や手紙によるアウトバウンド営業は高コストであり、低単価の本事業では採算が合わず、赤字の要因となった 。また、高リスク者を検知しても、心理的ハードルや時間の制約から実際のカウンセリング利用に繋がりにくいという課題も浮き彫りになった 。
今後は事業の持続可能性を確保するため、営業戦略の転換を行う。高コストなアウトバウンド営業から生成 AI や Web を活用したインバウンド営業へ転換することで効率化を目指す 。また、若年層向けにチャット対応を導入するなどユーザー心理に配慮した改善を行い、医療機関と提携して予防から治療までを一気通貫で支援する体制を構築していく 。

引用資料

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