• 公開情報
  • 2022年度

岩手県

【事後評価】過疎地域における若手就農者チームによる農福連携基盤構築事業(みらい創造財団朝日のあたる家)

団体
みらい創造財団朝日のあたる家
種別
実行団体
事業
過疎地域における若手就農者チームによる農福連携基盤構築事業
種別
通常枠(ソーシャルビジネス形成支援事業)

報告書要約


本事業は、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)が公募する休眠預金等活用事業の一環として、株式会社クロスエイジを資金分配団体とする「九州のスター的な農家による農福連携推進事業」に採択され、一般財団法人みらい創造財団朝日のあたる家が実施した「過疎地域における若手就農者チームによる農福連携基盤構築事業」である。
事業実施地域では、人口減少と高齢化により農業の担い手不足が深刻化する一方、障がい者の就労機会が限られ、地域内での役割創出が課題となっていた。本事業は、若手就農者を「地域を担う未来のスター農家」として位置づけ、農業と福祉をつなぐ中核的存在として育成と組織化することで、農福連携の基盤を構築することを目的とした。
事業期間を通じて、若手就農者チーム(タカタアグリコンソーシアム)の形成、農作業・選別・出荷・堆肥づくり等への障がい者の参画体制の構築、関係機関との連携体制整備を着実に進めた。これにより、計画していたアウトプットとアウトカムはすべて達成され、農家側では人手不足の緩和と作業効率の向上、障がい者側では安定的な就労機会の創出と工賃向上を実現した。また、剪定枝や廃棄菌床等を活用した堆肥化の仕組みを導入することで、廃棄物の再資源化と農地への還元が進み、環境面での成果も確認された。アウトカムとしては、若手就農者が単なる生産者にとどまらず、農業・福祉・環境をつなぐ役割を担うようになり、地域内に新たな協働関係が生まれた点が特に大きい。農福連携が「特別な取組」ではなく、地域農業の一部として定着し始めたことは、本事業の重要な成果である。
事業運営においては、資金分配団体および専門家による伴走支援や定期的な進捗確認が効果的に機能し、計画と実行のずれを早期に修正することができた。限られた資源の中でも効率的に成果を上げられた点は評価できる。
今後は、本事業で構築した基盤を活かし、若手就農者チームの拡大、農福連携の多様化、近隣地域への展開を図ることで、持続可能性と波及性を高めていくことが期待される。本事業は、過疎地域における農業・福祉・環境を結びつけた実践的モデルとして、休眠預金事業の趣旨に合致した高い社会的意義を有するものであったと評価できる。

引用資料

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