• 公開情報
  • 2022年度

石川県

【事後評価】母と子の第一歩を応援する「シンママゼミ」(特定非営利活動法人シンママ応援団)

団体
特定非営利活動法人シンママ応援団
種別
実行団体
事業
母と子の第一歩を応援する「シンママゼミ」
種別
通常枠(草の根活動支援事業)

報告書要約


本事業は、石川県におけるシングルマザーとその子どもが抱える「孤立」「選択肢の少なさ」「将来への不安」といった複合的な課題に対し、継続的なつながりを基盤とした包括的な支援を行うことを目的として実施しました。一時的な支援にとどまらず、安心して関われる居場所を継続的に提供し、当事者が自らの力で次の一歩を踏み出せる状態をつくることを重視して事業を設計しました。
具体的には、県内各地で「シンママゼミ」や親子イベントを開催し、同じ立場の参加者同士がつながり、安心して悩みや思いを共有できる場を提供しました。継続開催したことで、参加者の心理的安全性が高まり、孤立感の軽減や自己肯定感の回復につながりました。また、これらの場を通して団体の認知が広がり、次のステップとなる支援への参加のハードルを下げる効果も確認されました。
さらに、より主体的な挑戦につなげるため、伴走型のスキルアップ支援として「プチ副業チャレンジプログラム」を実施しました。本プログラムでは、無料参加、託児付き、機材貸与といった環境整備に加え、講座と講座の間の自習・実践時間を重視し、継続的に伴走する支援体制を整えました。その結果、スキル習得だけでなく、自信の回復や行動変容といった成果が見られました。
また、本事業の特徴として、当事者が段階的に運営に関わる仕組みを意図的に設計しました。具体的な役割を提示することで、参加者が無理のない形で運営に関わり始め、理念研修や実務経験を通して、支援を担う側へと関与を深めていきました。その結果、元参加者がスタッフとして活動する循環が生まれ、支援の質の向上と組織基盤の強化につながりました。
事業の実施にあたっては、行政、企業、 NPO、資金分配団体、市民など多様なステークホルダーと連携し、実行団体を中心とした包括的な支援構造を形成しました。評価や振り返りを事業改善に活用することで、ロジックモデルや事業内容の精度を高め、より実態に即した支援へとつなげてきました。
本事業を通して得られた最大の学びは、支援の成果は「継続的なつながり」を基盤として初めて生まれるという点です。安心できる場、信頼関係、伴走支援が重なり合うことで、当事者は支援を受ける側から主体的に動く存在へと変化していきます。今後は、こうした取り組みを持続可能な形で継続するため、財源の多様化を進めるとともに、他地域への展開や制度への反映を目指していきます。

引用資料

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