• 公開情報
  • 2022年度

石川県

【事後評価】オルタナティブスクールひなたぼっこ(特定非営利活動法人ひなたぼっこ)

団体
特定非営利活動法人ひなたぼっこ
種別
実行団体
事業
オルタナティブスクールひなたぼっこ
種別
通常枠(草の根活動支援事業)

報告書要約


ひなたぼっこののコンセプトは子どもたちが「思いっきり遊ぶ」そして温かい食事を囲んで「おなかいっぱい食べる」です。また、教科書の中だけでは学べない「見て・聞いて・触れて・体験する」体験型学習を教育の柱としています。五感をフルに使った実体験は子どもたちの好奇心を刺激し「生きる力」へとつながります。例えば、農業体験では無農薬の田畑で手作業による田植えと稲刈り、じゃがいもやたまねぎ、大根を植えて掘り起こすなどの1年を通して一連の作業を体験します。そして自分たちが掘り起こした野菜を使って自分たちでお料理をして食べます。自分たちが作ったお米や野菜、特にお味噌は格別に美味しいようです。また、能登は自然が豊富です。冬はスキー合宿、夏は自然のイルカと泳ぐ体験を取り入れた防災合宿を開催しました。まさに「思いっきり遊ぶ」「おなかいっぱい食べる」を身体いっぱいで体験しました。
現在、小・中学校における不登校児童生徒数は毎年過去最多を更新し、不登校児童生徒数が増加傾向にある中、能登半島地震を経験した子供たちへの心のケアは、発生から時間が経過した2026年現在も中長期的な視点での継続的な見守りが重要です。能登半島地震後は地震を経験した子どもたちにフォーカスし震災による環境変化に対応するため、フリースクール、子ども食堂、遊び場による子どもたちの安心して過ごせる居場所作りに取り組みました。
また地域を巻き込んだイベントでは2024年5月5日「Let‘s enjoy in 能登」を開催し、ことごとくイベントが中止された中、子どもの日を参加者でお祝いする事ができました。その参加者は3,000人以上と言われました。2025年10月「おしごと体験まつり」では能登離れが進む中、能登の子どもたちと能登の伝統工芸や起業家たちとの交流の場を作り能登のすばらしさを知ってもらう機会となりました。
そして教育とメンタルケアではホリスティック教育を軸とし、「非暴力コミュニケーション(NVC)」や「コネクションプラクティス」の技法を使って情動教育に取り組み、学習支援では七尾市の委託により「地域こどもの生活支援強化事業」を取り入れ「教育支援センターわかたけ」への送迎を行う等、個々の状況に応じた柔軟なサポートと、子供たちの自己肯定感や社会復帰の促進につながる支援にもに取り組むことができました。
この事業は、能登半島地震で多くの体験や学びの機会を失った子どもたちや大人たち、そして私達支援者に希望を持ち続ける気力を与えてくれました。地震前には「高校には行かない」と決めていた子どもたちが「高校に行く」と勉強を始めました。子どもたちが、自ら「やりたいこと」を企画し実行できる環境は「生きる力」を育みました。現在ひなたぼっこは、子どもたちだけでなく保護者も含めた家庭生活を支える拠点「子ども第三の居場所」と成長いたしました。これからもひなたぼっこは、震災復興の街づくりを子どもたちと共に考えながら、子どもたちが健やかに過ごせる地域を目指して活動して参ります。子どもたちが自分らしく、明日への一歩を踏み出せるよう、学校や地域、専門機関と連携し「誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っていきます。

引用資料

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