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  • 2021年度

岐阜県

【事後評価】ぎふ外国につながる子どもの教育を考えるネットワーク構築事業(特定非営利活動法人可児市国際交流協会)

報告書要約


本事業で目指したのは、「岐阜県内どこに暮らしていても外国につながる子どもたちが学習支援につながれるように」というロジックである。
可児市国際交流協会では、2000年設立当初からブラジル人学校における日本語教育や学習支援、就学前の子どもの支援など包括的な支援体制を整えるとともに、支援の在り方を模索してきた。そうした中、「子どもが来ても教え方が分からない」という課題が多くの日本語教室から聞こえてくるようになった。県内の団体間に情報格差があることを実感し、ネットワークの必要性を感じたことで、もともと2021年に立ち上げた外国の子どもを対象とする学習支援団体の情報交換ネットワークである「ぎふ外国につながる子どもたちの教育を考えるネットワーク会議」を軸に、「ぎふ外国につながる子どもたちの教育を考えるネットワーク構築事業」に取り組むことにした。3年間の取り組みを通して、次のような成果があげられた。
●ネットワーク会議参加団体の広がり
1年目は美濃加茂国際交流協会とスタートし、2年目には瑞穂市の多文化子どもエデュniho☆nico、恵那市国際交流協会、3年目には高山市のまちづくりスポットが加入し、5団体のコンソーシアムを構築することができた。コンソーシアム以外の団体も参加するネットワーク会議には、1年目に、目指していたとおり、参加団体を岐阜県5圏域に広げることができた。今後は、任意団体としてゆるやかに活動していく予定である。
●調査による現状把握をきっかけとした支援の広がり
可児市国際交流協会と恵那市国際交流協会で東濃5市の自治体担当課や日本語教室などの見学やヒアリングを行った。この調査がきっかけで、日本語教室のサポーターをサポートする「東濃日本語さぽさぽ会」の誕生に繋がり、恵那市国際交流協会が目指す東濃5市の連携とネットワーク作りの基礎ができた。また、恵那市の学校では、来日まもない子どもの支援や学習サポートを始めるところも出てきた。来期は、教育委員会が予算化し、国際交流協会と協働して日本語初期指導や学習支援が始まるという成果も出している。さらに、東濃地域の調査を踏まえて、飛騨高山圏域の自治体等へのヒアリングや岐阜県全域の調査にも取り組むことができた。
●キャリア教育の広がり
キャリア教育としての「にじいろ☆キャンプ」は、当初、可児市国際交流協会の単独事業として実施していたが、2年目は恵那市の外国ルーツの子どもに先輩として話をしてもらったり、コンソーシアムやネットワーク会議のメンバーが参加したりと広げることができた。参加した生徒の変化を様々な人に見ていただき、キャリア教育としてのキャンプの成果を伝えることができた。3年目は可児市が助成金を獲得し、市の事業として実施することができた。
●学習支援の充実
各現場団体の学習支援は、本事業により充実した活動になった。助成期間終了後の継続については、まだ未確定な教室もあるが、支援者の方々が確実に力をつけ、継続に向けて行政に働きかけるなど動き始めている。
●組織基盤の強化
本事業でガバナンス・コンプライアンス規程の見直しなど理事を含め検討したことで、可児市国際交流協会としても組織の基盤作りのいい機会となった。申請時は幹事団体としてするべき事がよく分かっておらず、また、事務や毎月の月次面談、そのためのスタッフ打ち合わせなど想定以上にやるべき事があり、疲弊したところも正直あった。しかし、幹事団体として、コンソーシアムの団体の基盤作りやロジックに向けての活動サポートも微力ながらできたと考えている。

引用資料

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