• 公開情報
  • 2021年度

島根県

【事後評価】地域全体で子どもを育て、子どもが育つ中で大人も交流する「地域まるごと子育て縁」(株式会社CNC)

報告書要約


本事業は、近隣に血縁‧地縁が乏しく子育てのサポートを得にくい家庭に対して、保育‧教育サービス「地域まるごと子育て縁」を提供し、有事に頼りあえる共助のネットワークを構築することを目的とした。具体的な活動として、交流体験型施設「食の杜」の古⺠家を基点に保育や自然体験活動を未就学児等に向けて提供するほか、地域関係者との多世代交流イベントを定期的に開催した。直接的な対象者を、市内在਀で近隣に血縁‧地縁が乏しいために子育てのサポートを得にくい、15
歳以下の子どもがいる家族世帯と設定した。

– 中⻑期ビジョンとして、地域全体で子どもを育てるまちづくりのモデルとして以下の3つを体現し、雲南市内のみならず全国各地の子育て支援事業者に影響をもたらす存在になることを目指している。1五感を育てる自然体験など、子どもの個性や生きる力を育み、地の利を活かした雲南ならではの教育‧地域体験活動を行うこと、2保育士などの有資格者に加えて、地域の大人たちが日常的に関わり合うことによって、子ども‧親ともに、親戚のように頼れる人を増やすこと、3ひとり親家庭‧核家族の困りごとを解決し、地域のさまざまな人財や資源に出番を生み出していくまちづくりのモデルになること。

– 事業年度のアウトカムとしては以下を設定し、評価を実施した。1活動地域において子育て縁の存在や活動内容について認知され、直接対象者(潜在受益者)の紹介がなされる状態、2地域まるごと子育て縁のネットワークが、有事に頼りあえる共助ネットワークになっており、いつでも直接対象者を受け入れる体制が整っている状態、3直接対象者が活動を通じて子育ての仲間が増えたと感じる

– アウトカムを分析した結果、課題として、直接対象者と定義した「地縁血縁のない子育て世帯」へのアウトリーチが実際には困難だったこと、そして地縁血縁があっても子育てに困難を抱える世帯が数多く存在していたことがあった。このため、対象者の定義と事業がアプローチする課題設定の見直しが必要であった。

– 分析からは、受益者が本事業によって地域とのつながりを得て、子育てに関する困りごとを共有できる関係性が育まれ、世帯のウェルビーングが向上していたことが
確認された。また、本事業で重視している地域਀⺠の巻き込みによる関係者のウェルビーイング向上についてもヒアリングから確認することができた。加えて、本事
業が当初から課題としていたアウトリーチを担うための地域子育て支援センター、自主組織、企業との連携も順調に進んだ。

– 本事業で構築した地域の関係性を持って、今後も継続的に子育て世代にリーチし、課題解決を進めるための地域インフラとなることが期待される。

引用資料

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