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  • 2021年度

大阪府

【事後評価】孤立を生み出さない、地域の声・困りごとをみんなのアイデアで解決する関係づくり(団地ライフラボat茶山台)

報告書要約


2022年度は、実行団体と共に改めて、中長期アウトカムや短期アウトカム、アウトプット等の言葉の整理や見
直しを行い、事業内容について考える年度となった。
また、実現可能性として、私たちだけでは決めきれない外部の力を借りること、または協働する必要がある事業
でもあったため、その外部の方らと実現可能性について、協議検討を始めながら、アウトカムにより近づくために必
要な実現可能なアウトプットについて、POにも相談しながら、調整を行ってきた。
また、理事会を中心に運営会議で話し合うだけではなく、現場では、「まちの保健室」としての活動を始めるため
に看護師ともみほぐしができる人材を雇用し、やまわけキッチンを間借りして、住民さんとの関係づくりやニーズ把
握から行い、カルテを作り、住民さんとのやり取りの記録から始まった。また、全戸ポスティングをする際に、団地
MAPを作成したり、住民さんとの会話でキーワードを拾うごとに、近隣の病院やネットスーパーなどの買い物支援
について、調査活動を行うなどの取り組みを始めた。
2023年度は、検討を重ねた上でできたロジックモデルを元に、PDCAを回していく1年にしようとスタートした。本
来は、2022年度に整えたかった「活動拠点」についても、団地オーナーである大阪府住宅供給公社と協議を
重ねた。「まちの保健室」という名称も「みんなの保健室」という名称に変え、「活動拠点」となる場所についての
類似事例の調査や、連携拠点となる専門職への挨拶やヒアリングを行い、いつでも「活動拠点」が立ち上がった
ら活動が始めれるように準備を進めた。また、「活動拠点」の立ち上げと共に、子どもの居場所に関する事業で
ある「茶べり場」や「茶山の子食堂」の活動準備とスタート、ニュースレターやHPのコンセプトについてなど、柱ごと
の事業がいよいよ動き始め、つぶやきやニーズがどんどん集まってくる仕組みができつつあった。
そして、2023年10月には、いよいよ「活動拠点」が整備され、運営がスタート。週3日拠点を開き、様々な取り
組みが本格化していった。その内覧をかねて9月に実行会議をスタートし、ケース会議にて住民さんのお困りごと
など共有する場も始まった。
ただ、事業を進めるだけではなく、私たちがめざす「日本一多様な幸せが実現できる団地」とはどんな状態であり、
特に柱3にあたる普及啓発「孤立を生み出さない、地域の声・困りごとをみんなのアイデアで解決する関係づく
り」の機会があるとした時に、もう少し広げるためにキャッチーになる言葉や概念がないかと思っていた時に、株式
会社CNCと出会い、「コミュニティナーシング」という言葉と概念が、団地ライフラボat茶山台が取り組もうとしてい
る概念と似ていることがわかり、コミュニティナースをトレーニングし、コミュニティナーシングを根付かせるための伴走
支援に入っていただいた。また実行会議でも話題提供いただき、コミュニティナースビジョンの策定を行い、茶山
台で私たちが目指す住民との関係性の考え方の土台ができた。
2024年度は、2023年度に定期で行われているアンケート調査を元に、仮説として考えていたコミュニティビジネ
スをどのように実現させていくかの協議が始まった。2024年4月には、泉北スマートシティコンソシアムが募集した、
ハブ人材に池田理事長が選ばれ、長年の住民のニーズであった「移動支援」についての協議が始まった。また、
その当時想定していた任意後見制度に向けた、鍵の預かりについての仕組みの協議、実行会議を積み重ねて
いく中で、本当に孤立している世代はどこかのターゲットの再設定なども行い、ケース会議にてなかなか次の一手
が決まらない「働く世代」をターゲットに置き、権限と財源の移譲を受けることができた7棟集会所を拠点とするた
めにその工事費となる寄付を集めるため、クラウドファンディングを実施し、工事費については自主財源で賄うこと
ができた。受益者負担ができ、さらにこの地域のためになる事業についての検討と調整、実施が行われた。「移
動支援」に関しては、堺市や警察、そしてグリーンスローモビリティの会社であるヤマハや、そして地域との協議が
あり、特に警察との協議が難航し、一筋縄でいかない事業ではあったが、連合自治会や公社茶山台団地自
治会の力添えもあり、車を購入するところまで進めることができた。そして、7棟集会所についても無事に事業期
間内にオープンすることができ、週1日夜の3時間しか使われていなかった拠点が、有効に活用されるきっかけを
生み出すことができた。
この3年間で、仕組みが構築され、広めていきたい概念となる土台となる言葉の整理は行うことができ、有意義
な時間となった。また、「お節介」のような取り組みは雇用されるからするものではなく、自らが湧き出てくる気持ち
で行うことであるため、住民の課題をわかりやすく伝え、心から湧き上がってくるボランタリーな気持ちと共に、事業
をさらに育てていきたい。
これら、今回の機会で得たものは今後、地域にとって、とても大きな変化をもたらすことを期待し、今後も地道に
活動を広げていきたい。

引用資料

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