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  • 2021年度

鹿児島県

【事後評価】「こども食堂の機能を地域とつなぐ「こども食堂地域連携サロン(こども食堂サロン)」設立推進事業~こども食堂の価値を運営者・地域・県民が等しく見つめるために~」(特定非営利活動法人かごしまこども食堂支援センターたくして)

報告書要約


こども食堂の価値である「食べる活動で役割や集う場、楽しさ、共通体験が生まれる」ことを起点に、立場の異なる
ステークホルダー同士の相互のかかわりが生まれ、こども食堂だけではなく、子育て支援団体やまちづくり団体、自
治会や商工会議所、地域住民を含む地域社会資源同士がつながって、課題を発見し、共有・連携・協働していくこと
ができるのではないかと考えて、本事業に取り組んできた。
そのために、主に「こども食堂サロン」を設置・運営し「こども食堂地域連携コーディネーター」を県内各地に誕
生させることを主な活動としてきた。場所や初期投資がかかる「こども食堂サロン」を設置することは容易ではな
く、前提として、県内各地でこども食堂の価値を理解してもらうことが必要だった。その機会となるフォーラムや研
修会、イベントを計画し展開していった。参加者からは、「自分の子どもを連れて行っていい場所だと分かった」と
いう声を聞き、「大人の自分も行ってよく、できることがあると分かった」と理解を深め関わり始めてくださる方々
に出会うことができた。
こども食堂についての理解や運営者の広がりを礎に、県内で3つのサロンを開設し活動した。1相談機能 2支援
物資や情報の保管(倉庫)機能 3出会い・交流拠点機能である拠点を運営することで、地域でこども食堂推進活動
が展開でき、こども食堂が運営しやすい環境が広がった。
さらに、こども食堂運営者、行政、社協、他団体など立場や分野を超えた良好な関係性ができた。地域住民のため
の活動を複数の団体や分野を横断した立場(ネットワーク)で主体的に担っていくきっかけができていき、それが今
後、地域の課題を解決することにつながると分析した。
このように、こども食堂で「これまで顔は知っていたが、話をする場がなく活動についてよく知らなかった」とい
う人々同士が、お互いを知ることができ、今後も一緒に活動をしていく可能性が生まれている。その接点を地域活動
に生かすことや、こども食堂の活動の持続可能性を高めるために、「つなぐ人=こども食堂地域連携コーディネー
ター」が必要であり、備えるべき資質・知識・マインドが事業を通して見えてきて、こども食堂地域連携コーディ
ネーター養成講座を企画・運営することができた。本事業で見えてきた「つなぐ人づくり」の講座が、今後の「多世
代がつながり子どもを見守るまちづくり」に生かされると考えられる。
今回の事業を通して、たくしての今後の礎となる財政的・組織的な基盤づくりに取り組む機会を得た。同時に、人
と人との関係性を築くことで、「誰もが共に生きる温かさを感じる地域を多くの人と作る」という社会への使命感・
やりがいを多くの人と分かち合えたことに感謝したい。

引用資料

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