• 公開情報
  • 2021年度

長野県

【事後評価】MURE nagaya プロジェクト(ククリテ)

団体
ククリテ
種別
実行団体
事業
MURE nagaya プロジェクト
種別
通常枠(ソーシャルビジネス形成支援事業)

報告書要約


「nagaya MURE プロジェクト」は、長野県飯綱町において、母子家庭向けのシェアハウスを整備し、住まいと就
労を支援することを目的とした事業です。本地域では、人口減少や高齢化に伴い空き家が増加している一方で、
母子家庭に対する住居支援が不足しており、適切な住まいを確保することが困難な状況が続いていました。そこで、
古民家を再生し、地域と連携しながら母子家庭の生活基盤を整えることを目指しました。
本事業では、母子ハウスの改修を実施し、安全で快適な住環境を整備するとともに、入居者が地域に定着しやす
い仕組みを構築しました。具体的には、長年使われていなかった古民家を耐震補強し、断熱工事や水回りの改修
を行い、四世帯が居住できるシェアハウスを完成させました。また、共有スペースを設け、地域住民との交流が
できる環境を整備しました。ひとり親家庭を対象に、生活支援や就労支援を提供し、安心して子育てができる環
境を構築しました。また、シェアハウスの入居者が地域の移住支援制度を活用し、家賃補助を受けられる仕組み
を整えました。さらに、子どもの成長を支えるための余暇活動や教育支援の機会も提供し、母親だけでなく子ど
もも地域の中で安心して成長できる環境を作りました。
また、シェアハウスの整備を通じて、空き家の利活用モデルを示し、地域に新たな住民を呼び込むきっかけを作
りました。近隣住民や地元企業と連携し、持続可能な支援体制を構築しました。特に、地元の建築会社と協力し、
古民家の再生を進めたことは、今後の空き家活用のモデルケースとして期待されています。シェアハウスの設立
後は、地域住民も巻き込んだイベントやワークショップを実施し、入居者が地域に馴染めるような環境を整えま
した。
事業の成果として、入居者の生活が安定し、精神的にも安心できる環境が整ったことが確認されました。ヒアリ
ング調査では、入居者が「安心して暮らせる」「地域の支援を受けられる」「子どもが良い影響を受けている」といっ
たポジティブな評価を示しました。また、家賃収入による持続可能な運営モデルが確立されつつある点も成功要
因といえます。一方で、今後の課題も明確になりました。シェアハウスは共同生活の場であるため、入居者同士
の関係性を良好に保つためのルール策定が求められます。また、制度の複雑さにより、入居希望者が適切な支援
を受けるまでのプロセスが煩雑であることも課題として挙げられます。さらに、地域住民との関係をより深め、シェ
アハウスが地域に根付くための取り組みも引き続き必要となります。
今後は、本事業で確立したシェアハウス運営のノウハウを活かし、行政や地元企業と連携しながら、持続可能な
支援体制を強化し、ひとり親家庭の生活基盤をさらに充実させていく方針です。また、住居提供だけでなく、入
居者の自立を促すためのスキルアップ支援や、地域の雇用機会とのマッチングを進めることで、長期的な安定に
つなげることを目指します。
「nagaya MURE プロジェクト」は、母子家庭に安心できる住まいを提供し、地域とのつながりを活かした支援体
制を構築することで、母子の安定した生活と就労支援を実現しました。事業の成果として、入居者の精神的な安
定や地域との関わりの強化が見られ、今後の展開に向けた基盤が整いました。一方で、制度の活用支援や地域と
の連携強化など、さらなる改善が必要な課題も浮かび上がりました。これらの課題を克服しながら、持続可能な
運営モデルを確立し、ひとり親家庭が安心して暮らせる地域づくりを推進していくことが求められます。

引用資料

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