今回の活動スナップは、全国再非行防止ネットワーク協議会(資金分配団体:日本更生保護協会)が設立した、「日本自立準備ホーム協議会(仮称)設立準備会」にJANPIAスタッフが参加した際の様子をお伝えをご案内します。
活動の概要
全国再非行防止ネットワーク協議会は、更生保護法人日本更生保護協会(19年度通常枠資金分配団体)の実行団体として、2019年度より「罪を犯した青少年の社会的居場所全国連携 拡充事業」に取り組んでいます。
2021年7月には、「日本自立準備ホーム協議会(仮称)設立準備会」を設立し、協議会設立準備を進めています。日本自立準備ホーム協議会(仮称)は、以下3つをミッションに掲げて活動する予定です。
1 罪を犯した人の住まいの選択肢を増やす
2 自立準備ホームと関係機関との連携
3 自立準備ホームの質の向上
活動スナップ

9月9日に開催されたオンラインの会合では、東京、愛知、大阪、広島から設立準備会のメンバーが参加され、新しく設立する中間支援団体のホームページ案や、10月末に開催する自立準備ホーム運営事業者向けの勉強会、また、2022年3月21日に開催予定の設立シンポジウムなどについて、進捗の共有や意見交換が行われました。 勉強会や設立シンポジウムなどのイベントは開催時点での新型コロナウイルスの感染拡大の状況にもよりますが、オンラインの併用を検討しています。オンライン開催にあたっては、休眠預金活用事業を実施中であることがご縁となり、企業からのプロボノ支援を受ける予定となっています。
【休眠預金活用事業サイトよりお知らせ】

今回の事業の背景や目的などについては、別途、全国再非行防止ネットワーク協議会代表の高坂朝人さんにお話を伺えることになりましたので、記事公開を楽しみにしていただければと思います。
【2022年1月28日編集部追記】 記事を公開しました!ぜひご覧ください。
▷ https://www.kyuplat.com/media-channel/566/
実行団体 | 全国再非行防止ネットワーク協議会 |
事業名 | 罪を犯した青少年の社会的居場所全国連携 拡充事業 |
活動対象地域 | 全国 |
資金分配団体 | 更生保護法人 日本更生保護協会 |
採択助成事業 | 安全・安心な地域社会づくり支援事業〈2019年通常枠〉 |
休眠預金活用事業の瞬間を写真で伝える「活動スナップ」!今回は、『特定非営利活動法人エティック(ETIC.)〈2019年度通常枠・資金分配団体〉』が、ウェブマガジン「DRIVE」に掲載している記事について連携いただきましたので、紹介します。
活動の概要
NPO法人ETIC.(エティック)は2019年度より休眠預金等活用法に基づき、資金分配団体として「子どもの未来のための協働促進助成事業」を推進しています。全国の子どもを支援する団体が、協働による地域の生態系醸成を実践すること目的に、そのモデルとなりうる実行団体に対して資金的・非資金的な支援を実施中です。
事業開始から2年目を迎え、6つの採択団体(実行団体)およびその連携団体へインタビューし、6回のシリーズで活動の状況をウェブマガジン「DRIVE」※に紹介していきます。
今回は、前半3団体の記事を紹介します。
※ETIC.が運営する「DRIVE」は、世界を変える、未来を創る、行動する人のためのウェブマガジンです。ビジネスアイデア・ワークスタイルから幅広いジャンルの記事を提供しています。
活動スナップ
NPO法人岡山NPOセンター

まちづくりや子ども支援の分野から拓く横断型子ども福祉のコレクティブインパクト。~自然治癒力の高い地域を目指して~ | DRIVE – ツクルゼ、ミライ!行動系ウェブマガジン
NPO法人MamaCan

誰もがなりうる「孤育て」を減らす。千葉県松戸市で進む、「達成したい未来」を共有した街ぐるみの連携 | DRIVE – ツクルゼ、ミライ!行動系ウェブマガジン
NPO法人Learning for All

セクターを超えた協働で「子どものヘルプ信号」をキャッチする~つくば市とNPO法人Learning for All の協働~ | DRIVE – ツクルゼ、ミライ!行動系ウェブマガジン
資金分配団体 | 特定非営利活動法人エティック(ETIC) |
助成事業 | 子どもの未来のための協働助成促進事業〈2019年通常枠〉 |
活動対象地域 | 全国 |
実行団体 | ★特定非営利活動法人岡山NPOセンター ★特定非営利活動法人MamaCan ★特定非営利活動法人Learning for All 特定非営利活動法人グッド・エイジング・エール 一般社団法人小豆島子ども・若者支援機構 特定非営利活動法人子育て運動えん ★:今回の記事で紹介されている団体 |
休眠預金活用事業の成果物として資金分配団体や実行団体で作成された報告書等をご紹介する「成果物レポート」。今回は、『公益財団法人 ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)〈2019年度通常枠・資金分配団体〉』が作成した「2020年度活動成果報告書 みんなの水辺で楽しく体験!~休眠預金を活用した地域の活動~」をご紹介します。
「2020年度活動成果報告書 みんなの水辺で楽しく体験!~休眠預金を活用した地域の活動~」
「障害児等の体験格差解消事業」を実施中の公益財団法人 ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)〈2019年度通常枠・資金分配団体〉は、実行団体10団体を選定し、水辺の自然体験活動を進めています。この報告書ではそれぞれの実行団体の2020年度の取り組みを写真と共にまとめて報告しています。
【事業基礎情報】
資金分配団 | 公益財団法人 ブルーシー・アンド・グリーンランド財団 (B&G財団) |
事業名 | 障害児等の体験格差解消事業 〈2019年通常枠〉 |
活動対象地域 | 全国 |
実行団体 | ・宮城県障がい者カヌー協会 ・龍ケ崎市B&GUSC海洋クラブ ・認定NPO法人 Ocean’s Love ・認定NPO法人 オーシャンファミリー海洋自然体験センター ・公益財団法人 身体教育医学研究所 ・有限会社 SHIPMAN ・NPO法人 海の達人 ・株式会社 FEEL ・NPO法人 コバルトブルー下関ライフセービングクラブ ・NPO法人 あそびとまなび研究所 |
休眠預金活用事業の瞬間を写真で伝える「活動スナップ」!今回は、『一般財団法人 社会変革推進財団(SIIF)〈2019年度通常枠・資金分配団体〉』がnoteに掲載している記事について連携いただきましたので、ご紹介します。
活動の概要
SIIFは、2019年度休眠預金活用事業〈通常枠〉の資金分配団体として採択した「地域活性化ソーシャルビジネス成長支援事業」の6実行団体について、事業に取り組む背景や今後の展望を多くの方に知っていただくために、それぞれの実行団体の代表者とSIIFの対談記事をnoteに掲載しています。今回は、掲載記事についてご紹介します。
活動スナップ
株式会社ポケットマルシェ

休眠預金の使い方はウエルビーイング(幸福)の実現を目指す|SIIF|note
株式会社Sonraku

バイオマスエネルギーで「地域の熱を上げる」|SIIF|note
株式会社Ridilover

株式会社御祓川

シェアビレッジ株式会社

僕らは「村」を舞台に遊ぶ「プレイフルドリブン」から始まった|SIIF|note
Rennovater株式会社

打倒!貧困ビジネス 住宅困窮者のための健全な賃貸住宅市場を作りたい|SIIF|note
【事業基礎情報】
資金分配団体 | 一般財団法人 社会変革推進財団(SIIF) |
助成事業 | 地域活性化ソーシャルビジネス成長支援事業〈2019年通常枠〉 |
活動対象地域 | 全国 |
実行団体 | シェアビレッジ株式会社 株式会社Sonraku 株式会社ポケットマルシェ 株式会社御祓川 株式会社Ridilover Rennovater株式会社 |
現在JANPIAでは「資金分配団体の公募〈通常枠〉」を実施中です。2021年度 資金分配団体の公募〈通常枠〉の申請をご検討中の皆さま向けに、19年度資金分配団体である「公益財団法人 日本国際交流センター 執行理事 毛受(めんじゅ) 敏浩さん」から、メッセージをいただきました。

日本国際交流センター(JCIE)の休眠預金活用事業 基礎情報
■2019年度 通常枠 新規企画支援事業
<事業名>外国ルーツ青少年未来創造事業-外国にルーツをもつ子ども・若者の社会的包括のための社会基盤づくり
■2020年度 緊急支援枠(随時募集)
<事業名>支援が届かない在留外国人等への人道的支援-孤立に陥らないための支援体制の基礎づくり
*「特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム」とのコンソーシアム申請
休眠預金活用事業に申請した背景を自団体の活動と合わせて教えてください。
日本国際交流センター(JCIE)は、「多文化共生」というテーマについて、20年くらい前から取り組んでいます。現在、300万人近くの外国人の方が日本にいらっしゃいますが、日本の社会を担っていく存在としてなかなか認めてもらえてきませんでした。一方で、日本で生まれ育つ若者が実は増えています。「誰ひとり取り残さない」というSDGsの理念がありますが、この方たちがまさに取り残された人達であると、活動している中で気がつきました。
それを支えるNPO法人も資金が不足しており、なんとか支援できないだろうかと考えていた中、休眠預金活用事業に行き当たりました。この事業は比較的大きなお金で、3年間という長い期間を支援できますので、外国人の子どもたちをささえるNPOにとって一過性のお金ではなく、組織全体をささえ、自立していくための基盤を作るという意味で重要な役割を果たすのではないかと考え、この事業に申し込みをさせていただきました。
助成事業(2019年度採択事業)を開始して1年半が経ちました。自団体や支援先に起こった変化があれば教えてください。
JCIEの中では、新しい事業ということで、新しいスタッフも雇用することができましたし、「多文化共生」という活動の中でも大きな柱に位置付けることができました。それから支援先の実行団体もコロナ禍でとても苦労されているわけですが、その中で外国人の子どもたちへの支援を途切らせないという強い思いをもって、新しいやり方を工夫しながら支援されていらっしゃいます。我々もそれを側面的に支援するのですが、当初の計画を変更する場合でも、一緒に協議しながら柔軟に進められ、そして継続できる。有意義な1年半だったと思っています。
助成事業を通じて、よかったこと、苦労していることはどんなことがありますか。
外国ルーツの子どもたちの問題を社会にうったえるというのが、我々の大きな仕事であるわけです。そのために文科省、文化庁、経済団体、一部財団とも連携をとって働きかけをいたしました。徐々に風向きは変わりつつあると思いますが、まだまだその認識は低い現状です。しかし同時に日本は、人口減少、人手不足が深刻化しています。そこで、これまで潜在能力があるのに発掘されてこなかったのが外国ルーツの子どもたちの可能性です。支援が必要なだけではなく、次の日本を担う大きな可能性をもっているのが、この人たちだろうと思うわけです。そのことをご理解していただける方が、徐々に増えていると考えています。
またJANPIAの仲介で、住友商事の社員の皆さんからJCIEが選定した実行団体に対し、本格的なプロボノを中心とした支援をしてもらっています。支援内容は、「団体の組織・事業運営基盤の強化の取り組み」や、団体が運営する日本語・教科学習教室での生徒への「学習支援のサポート」です。この取り組みの中で、例えば参加した社員の方に「誰ひとり取り残さない社会とは、海外の発展途上国の話かと思っていたが、日本でもこんなことが起きているのか」と自分たちにとって身近なところで社会課題を捉えてもらえるようになりました。
休眠預金活用事業を通じて、単に助成をおこなってもらうだけではなく、想定していなかった形で自分たちの考えている課題を様々な方に共有でき、未来に向けて発展できているのもありがたいと感じています。
〈関連記事「企業連携事例を経団連「1%クラブ会員企業」にご紹介!さらなる連携促進を目指して」(2020年6月9日掲載)〉
休眠預金を活用したことで、行政や社会・企業とのかかわりで、何か変化はありましたか。
よかったこととしては、まず実行団体への支援を通じて外国人の子どもたちに支援ができたということです。外国ルーツの子どもたちが日本に存在するということが、まだまだ知られていないので、社会への啓発という点も同時にやってこれたのもよかったと思っています。まだまだ始まったばかりですが、そのきっかけができたということ、それから一部のメディアも関心をもっていただけるようになってきたというのは、非常にありがたいと感じています。
苦労というと、この分野において支援する先が脆弱なNPOが多く、まただからこそ支援していくことが大切と感じていますが、複雑な制度をご理解いただいて、しっかり対応していただくということにおいて、双方とも大変な思いがあったと思います。

休眠預金活用事業を経て、3年後・5年後に どのような社会にしていきたいですか。
これから人口減少がさらに本格化していく日本の中で、外国人の方々の活躍をどのように促していくのかは、大きなテーマだと思います。外国人の方々が本当の意味で日本社会で活躍していくには、彼らを一緒に社会を作っていくパートナーとしてしっかり受け止めて、彼らを受け止めることにより日本人側も活性化され、本当の意味でWINWINになっていく社会を目指すべきだと思っています。
そのためには子どもたちの教育が一番重要になってきます。また教育を終えた子どもたちが、社会で雇用され、しっかり活躍できる。外国人の方々は起業意欲を持った方が多いので、そういった方が活躍することで、日本の若者にも大きな刺激になってきます。その好循環をどうやって作っていくか…。3年・5年でできるとは思っておりませんが、そのきっかけをこの休眠預金活用事業で作っていきたいと思っています。
申請をご検討の団体の皆さんに、メッセージをお願いします。
他の財団にはない大きな規模の助成が受けられます。また、人件費を含めて、しっかりした支援をいただけるのは非常にありがたい制度だと思います。いっぽう、社会的インパクト評価、資金計画のいろいろな手続き、これは多くの団体にとっては悩ましいところだとも思います。我々もやりながら苦労をしておりますが、その苦労を乗り越えてでもやる価値のあるものだと思っています。皆さんがやりたいと思っている活動を、日本の社会においてしっかり位置付けていくためには、規模の大きな活動をしていかないと社会は変わっていきません。そういう意味でチャレンジのしがいのある活動であると思っております。
〈このインタビューは、YouTubeで視聴可能です! 〉
※動画では時間の関係でカットとなったお話も、記事に含んでいます。
※この動画は公募説明会で上映したものです。
(取材日:2021年5月7日)