休眠預金活用事業に係るイベント・セミナー等をご案内するページです。今回は、NPO法人ボランタリーネイバーズ主催「持続可能な体制をつくる!かなめびと応援プロジェクト・セミナー『現場が自律的に動き、助け合えるチームを作るマネジメントと実践』」を紹介します。
持続可能な体制をつくる!かなめびと応援プロジェクト・セミナー
「現場が自律的に動き、助け合えるチームを作るマネジメントと実践」
NPOの活動は、いつも「手が足りない」状態の中で回しています。
さらに、環境の変化は早く、複雑な問題が日々発生する中、限られた人と時間で社会的課題を解決するには、どうしたらよいのでしょうか。
その鍵は、現場が自律的に動くこと、そして、メンバー同士が自然と助け合えること。それぞれのメンバーが目的を理解し、自分たちで次の一手を考えられるチームに変わることが求められています。
今回のセミナーでは、それぞれのチームが組織の目標を踏まえて自ら計画を立て、短い周期で小さな改善を積み重ねていく、そんなチームに育てるためのマネジメントと実践方法をお伝えします。
実際にこの手法を取り入れた組織では、
・「週次の目標をもとに自分のチームで日々の計画を自分で立てられるようになった」
・「早めに手を打てるようになり、本来の職務にあたることができるようになった」
・「自分にも他のメンバーをサポートできる部分があると気づいた」
という声が届いています。
メンバーの間で「何を目指して動いているのか」を共有し、チームで経験と学びを分かち合いながら計画と振り返りの精度を上げていくことで、組織の姿は大きく変わります。
当日はそのための考え方と、すぐに試せる実践のヒントをご紹介します。
【イベント情報】
日時 | 2025年9月16日(火)19:00~21:00 |
開催形式 | オンライン(Zoomを使用) |
定員 | 30名 |
対象 | ・NPOの代表者や理事・幹部スタッフなど、組織の将来を担う立場にある方 ・NPOの現場を支える若手スタッフ・中堅職員 ・NPOのチームマネジメントに課題意識を持つ中間支援組織・行政担当者 ・NPOのチームマネジメントに関心のある研究者・学生 |
参加費 | 無料 |
プログラム(予定) | 19:00-19:05 開会、趣旨説明 19:05-20:05 講義 20:05-20:15 休憩 20:15-20:50 質疑 20:50-21:00 かなめびと事業の紹介、閉会 【講座内容】 ・なぜ今、チームが自律的に動く必要があるのか ・チーム活動の基本構造である5つのステップ ・目的・ゴールを明確にするフレームの活用 ・自律性を生み出す“日々の運営リズム”と情報の工夫 【講師】伊東かおり (株式会社Hyper-collaboration コミュニティ オーガナイザー/トランジション アクセラレーター) 愛知県半田市出身。 経営コンサルタント会社でのインターン後、起業支援を行うNPOスタッフを経て、2011年ファシリテーターとして独立。 主に福祉事業所やまちづくりに関する人材育成・組織運営の支援に携わる。2016年札幌に移住。 NPOだけでなく、社会全般において働くことの価値の転換の必要性を感じ、企業の人材育成・組織開発に関わるようになり、2020年(株)Hyper-collaborationの立ち上げからメンバーとして参画。 北海道のファシリテーターが集まるNPO法人きたのわの理事としても活動中。 |
主催 | NPO法人ボランタリーネイバーズ |
お申込み | Peatixの参加申込フォームよりお申し込みください。 https://peatix.com/event/4528028 |
お問い合わせ | NPO法人ボランタリーネイバーズ [住所]愛知県名古屋市東区東桜2-18-3、コープ野村東桜702 [連絡先]052-979-6446 (担当:大久保 / 電話受付時間:平日10時~18時) [E-mail]katudoushien@vns.or.jp [URL]https://www.vns.or.jp/ |
★本事業は、休眠預金等活用法に基づく活動支援団体として実施しています。
ぜひ、この機会にご参加いただき、活動の体制・基盤を整えましょう!
休眠預金活用事業の成果物として資金分配団体や実行団体で作成された報告書等をご紹介する「成果物レポート」。今回は、資金分配団体 中国5県休眠預金等活用コンソーシアム(特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター、公益財団法人とっとり県民活動活性化センター、公益財団法人ふるさと島根定住財団、特定非営利活動法人岡山NPOセンター、特定非営利活動法人やまぐち県民ネット21)が発行したレポート『2021年度通常枠 中国5県休眠預金等活用コンソーシアム休眠預金活用事業報告書』を紹介します。
2021年度通常枠 中国5県休眠預金等活用コンソーシアム休眠預金活用事業報告書 [2021.10-2025.3]
~人口や機会、経済などさまざまな格差の是正に向けて~
「中国5県休眠預金等活用事業2021」では、資金分配団体5団体と、中国地方5県に香川県を加えた実行団体7団体の計12団体が、多様な格差の是正をテーマに活動を行いました。
実行団体は、その専門性や地域性を活かし、体験機会の創出、支援環境の整備、地域経済の活性化、関係人口の増加といった活動を通じて、人口の格差、機会の格差、経済の格差の是正に取り組みました。資金分配団体である『中国5県休眠預金等活用コンソーシアム』は、社会的インフラの格差(特に地方や人口が少ない地域における市民活動団体の不足)に注目し、実行団体の事業支援や組織基盤の強化に取り組みました。
この報告書では、公募で採択された実行団体と資金分配団体の社会課題解決に向けた活動の成果や課題、そしてこれからの展望をまとめています。
【事業基礎情報】
資金分配団体 | 特定非営利活動法人 ひろしまNPOセンター |
公益財団法人 とっとり県民活動活性化センター | |
公益財団法人 ふるさと島根定住財団 | |
特定非営利活動法人 岡山NPOセンター | |
特定非営利活動法人 やまぐち県民ネット21 | |
事業名 | 中国5県休眠預金等活用事業2021 |
活動対象地域 | 中国地方、香川県 |
実行団体 | 一般社団法人 フウド |
特定非営利活動法人 ほほえみの郷トイトイ | |
一般社団法人 鳥取クリエイティブプラットフォーム | |
ワークアット株式会社 | |
特定非営利活動法人 妊娠しぇるとSOS | |
特定非営利活動法人 未来ISSEY | |
特定非営利活動法人 三段峡-太田川流域研究会 |
事業完了にあたり、成果の取りまとめるために実施されるのが「事後評価」です。事後評価は、事業の結果を総括するとともに、取り組みを通じて得られた学びを今後に生かせるよう、提言や知見・教訓を整理するために行われます。今回は、2025年3月末に事業完了した2021年度通常枠【地域インパクトファンド設立・運営支援事業|社会変革推進財団[21年度通常枠]】の事後評価報告書をご紹介します。ぜひご覧ください。
事業概要等
事業概要などは、以下のページからご覧ください。
事後評価報告
事後評価報告書は、以下の外部リンクからご覧ください。
・資金分配団体
・実行団体
【事業基礎情報】
資金分配団 | 一般財団法人 社会変革推進財団 |
事業名 | 地域インパクトファンド設立・運営支援事業 <2021年度通常枠> |
活動対象地域 | 全国 |
実行団体 | ・株式会社 うむさんラボ ・株式会社 キャピタルメディカ・ベンチャーズ |
休眠預金活用事業に係るイベント・セミナー等をご案内するページです。今回は、NPO法人ボランタリーネイバーズ主催「持続可能な体制をつくる!かなめびと応援プロジェクト・セミナー 『経営戦略から描く、私たちらしい未来のかたち』」を紹介します。
持続可能な体制をつくる!かなめびと応援プロジェクト・セミナー
「経営戦略から描く、私たちらしい未来のかたち」
NPOとしての願いや社会的役割を、どんなかたちで未来へつなげていくのか。
今回のセミナーでは、経営戦略の考え方をヒントに、団体の未来を自分たちで描いていく方法を学びます。
戦略と聞くと少し難しそうに感じるかもしれませんが、今回は“どこに向かうかを決めるための考え方”として、やさしくお伝えします。
セミナーでは、日々の活動と理念をつなぐ視点や、将来の組織図づくりにも取り組みながら、“かなめびと”が団体の中でどんな役割を担っていけるのか、一緒に考えていきます。
当日は、NPO支援に関わる中小企業診断士が登壇し、「経営診断とは何か?」についてわかりやすく解説します。
経営診断では、団体の経営戦略、組織体制、財務状況、日々の業務などを多面的に整理・分析し、独自の能力、業界環境、課題などを明らかにしたうえで、今後の方針や改善の方向性を共に考えます。実際の支援事例の紹介も予定しています。
日々の活動を見直し、未来に向けた一歩を考える時間です。
関心のある皆さまの参加を、心よりお待ちしております。
【イベント情報】
日時 | 2025年7月23日(水)19:00~21:00 |
開催形式 | オンライン(Zoomを使用) |
定員 | 30名 |
対象 | ・NPOの代表者や理事・幹部スタッフなど、組織の将来を担う立場 にある方 ・次世代のリーダー候補として活動している若手スタッフ・中堅職員 ・NPOの経営・組織に課題意識を持つ中間支援組織・行政担当者 ・NPOの経営・組織に関心のある研究者・学生 |
参加費 | 無料 |
プログラム(予定) | 19:00-19:05 開会、趣旨説明 19:05-20:05 講義 20:05-20:15 休憩 20:15-20:50 質疑 20:50-21:00 診断士による支援の紹介、かなめびと事業の紹介、 閉会 【講座内容】 ・私たちの未来を思い描くために ~“目指す姿”をことばにする~ ・経営戦略を考える ~これからの道をどう決める?~ ・経営の全体像を描いてみる ~理念と日常をつなぐ~ ・かなめびとって、どんな存在? ~未来の組織図から考える~ ・経営診断と支援事例の紹介 【講師】 愛知県内の企業内中小企業診断士 【愛知県内の企業内診断士の活動について】 愛知県内で企業に勤務する中小企業診断士によって構成されるメンバーが中心となり、企業で培った多様な専門性を持つメンバーが集い、互いに学び合いながら、社会貢献としてNPO支援にも力を入れています。 2020年以降、名古屋市市民活動推進センターやNPO中間支援組織ボランタリーネイバーズと連携し、NPO支援の仕組みづくりに取り組んできました。経営戦略立案支援、中期経営計画策定支援、組織診断、指定管理者応募のサポート、クレド作成支援など、多面的な支援を展開しています。 私たちの支援は、中小企業診断士がチームを組み、それぞれの強みを活かして現場に伴走するスタイルが特長です。 NPOの活動に寄り添い、中小企業診断士としての専門性を活かしながら、組織の持続的な発展を支える支援を目指しています。 ★本事業は、休眠預金等活用法に基づく活動支援団体として実施しています。ぜひ、この機会にご参加いただき、活動の体制・基盤を整えましょう! |
主催 | NPO法人ボランタリーネイバーズ |
お申込み | Peatixの参加申込フォームよりお申し込みください。 https://peatix.com/event/4460553/ |
お問い合わせ | NPO法人ボランタリーネイバーズ [住所]愛知県名古屋市東区東桜2-18-3、コープ野村東桜702 [連絡先]052-979-6446 (担当:大久保 / 電話受付時間:平日10時~18時) [E-mail]katudoushien@vns.or.jp [URL]https://www.vns.or.jp/ |
休眠預金活用事業に係るイベント・セミナー等をご案内するページです。今回は、NPO法人ボランタリーネイバーズ主催『持続可能な体制をつくる!かなめびと応援プロジェクト・セミナー「NPOの世代交代・事業承継、なにから始める?実践のヒントと支援のかたち」』を紹介します。
持続可能な体制をつくる!かなめびと応援プロジェクト・セミナー「NPOの世代交代・事業承継、なにから始める?実践のヒントと支援のかたち」
近年、NPOの現場では、創業期リーダーたちが次世代へバトンを渡す時期を迎えています。事業承継は、単なる役職の引き継ぎではなく、NPOの社会的ミッションを次世代に継続するための重要なプロセスです。
本セミナーでは、NPOの事業承継に関する調査研究を行ってきた研究者が、創設者の影響力、ガバナンス、承継計画の有無、組織規模や年齢、理事会の関わりなど、事業承継の成否を左右する要因を分析します。理論面と統計分析結果から見える傾向を学び、データと事例を通じて具体的な論点やヒントを参加者と一緒に考えます。
NPOが抱える世代交代・事業承継の課題にどう向き合い、どのような準備や工夫が可能かを皆さんと一緒に考え、NPOの未来を描く機会にしたいと思います。関心のある皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
【イベント情報】
日時 | 2025年5月30日(金)18:00~20:00 |
開催形式 | オンライン(Zoomを使用) |
対象 | NPOの代表者や理事・幹部スタッフなど、組織の将来を担う立場にある方 次世代のリーダー候補として活動している若手スタッフ・中堅職員 コアメンバーの高齢化と将来に課題意識を持つNPO役職員 NPOの事業承継に課題意識を持つ中間支援組織・行政担当者 非営利組織の経営・組織論に関心のある研究者・学生 |
参加費 | 無料 |
プログラム(予定) | 18:00-18:05 開会、趣旨説明 18:05-19:05 講義 19:05-19:15 休憩 19:15-19:50 質疑 19:50-20:00 かなめびと事業の紹介、閉会 |
主催 | NPO法人ボランタリーネイバーズ |
お申込み | Peatixの参加申込フォームよりお申し込みください。 https://peatix.com/event/4374442 |
お問い合わせ | NPO法人ボランタリーネイバーズ [住所]愛知県名古屋市東区東桜2-18-3、コープ野村東桜702 [連絡先]052-979-6446(担当:青木/電話受付時間平日10時~18時) [E-mail]katudoushien@vns.or.jp [URL]https://www.vns.or.jp/ |
事業完了にあたり、成果の取りまとめるために実施されるのが「事後評価」です。事後評価は、事業の結果を総括するとともに、取り組みを通じて得られた学びを今後に生かせるよう、提言や知見・教訓を整理するために行われます。今回は、2023年3月末に事業完了した2020年度通常枠【地域の中小企業の社会事業化を支援する若手支援者の育成事業|全国コミュニティ財団協会[20年度通常枠]】の事後評価報告書をご紹介します。ぜひご覧ください。
事業概要等
事業概要などは、以下のページからご覧ください。
事後評価報告
事後評価報告書は、以下の外部リンクからご覧ください。
・資金分配団体
・実行団体
【事業基礎情報】
資金分配団 | 一般社団法人 全国コミュニティ財団協会 |
事業名 | 地域の中小企業の社会事業化を支援する若手支援者の育成事業 <2020年度通常枠> |
活動対象地域 | 全国各地(特に北陸、山陰、四国地方) |
実行団体 | ・特定非営利活動法人 NPO高知市民会議 ・一般社団法人 リズカーレ ・特定非営利活動法人 まちづくりスポット ・公益財団法人 あくるめ |
事業完了にあたり、成果の取りまとめるために実施されるのが「事後評価」です。事後評価は、事業の結果を総括するとともに、取り組みを通じて得られた学びを今後に生かせるよう、提言や知見・教訓を整理するために行われます。今回は、2023年3月末に事業完了した2020年度通常枠【コロナ・災害常態の中の新しい災害対応準備|ジャパン・プラットフォーム[20年度通常枠]】の事後評価報告書をご紹介します。ぜひご覧ください。
事業概要等
事業概要などは、以下のページからご覧ください。
事後評価報告
事後評価報告書は、以下の外部リンクからご覧ください。
・資金分配団体
・実行団体
【事業基礎情報】
資金分配団 | 特定非営利活動法人 ジャパン・プラットフォーム |
事業名 | コロナ・災害常態の中の新しい災害対応準備 <2020年度通常枠> |
活動対象地域 | 全国 |
実行団体 | ・特定非営利活動法人 岡山NPOセンター ・一般社団法人 ピースボート災害支援センター (PBV) ・特特定非営利活動法人 ワンファミリー仙台 |
中間支援組織として愛知県で活動するNPO法人ボランタリーネイバーズ。同団体は設立より20年間、地域をより良くするために奔走するNPO法人や市民団体の活動を支援してきました。漠然とした不安や課題に多くの活動団体が悩まされた未曾有のコロナ禍。そんな中ボランタリーネイバーズが2020年度緊急支援枠の実行団体(資金分配団体:READYFOR株式会社 )として実施したのは、活動団体の課題を言語化する勉強会の開催や、専門家や県外の中間支援組織と協働したチーム型の伴走支援でした。一体どんな取り組みだったのか? 理事長の中尾さゆりさん、理事・事務局長の遠山涼子さんにお話を伺いました。[コロナ枠の成果を探るNo.5]です。
“地域の活動団体”の課題を発見し、共有知を深める会を開催
「もっとこうなったらいいのに」という思いで地域のために活動する。そんな「ボランタリー(自発的)な市民の行動が身を結ぶ社会にしよう!」というミッションを掲げるNPO法人ボランタリーネイバーズ(以下、ボランタリーネイバーズ)。
2001年に愛知県で法人化した同団体は、NPO法人をはじめとする公益活動を行う人たちが活動しやすい土壌を耕してきました。

設立当初からNPO法人の設立や運営、まちづくりに関する相談や、助成金申請、組織基盤強化のための伴走支援、近年では活動の承継にかかわる個別支援など、活動者の個別ニーズに応じて相談対応していたボランタリーネイバーズ。コロナ禍になり個別相談の件数は急増するかと思いきや、対面での交流が激減したこともありほぼゼロに。その代わりに、別のニーズが見えてきたと言います。
中尾さゆりさん(以下、中尾)「未曾有のコロナ禍では、漠然と『困ってはいるけど、何が課題なのか、何をどう相談したらいいのか』と、自分たちの悩みを言語化するのが難しかったようです。だから『個別相談に来てくださいね』と呼びかけてもピンとこない。そこで、『〇〇をテーマに活動者同士で話してみませんか?』というセミナー+相談会の場を設けようと。他の人の話を聞く中で『自分が気にかかっていた問題はこれだったんだ』と課題を再認識する機会になればと思ったんです」

また、2021年3〜4月にかけて愛知県内の活動団体に実施したアンケート調査の結果も、テーマ型の相談会を企画する契機になりました。「コロナ禍で影響を受けましたか?」という設問に「受けた」と回答した団体のうち5つを対象に、コロナ禍発生当初からの活動の変遷についてヒアリングを実施しました。
遠山涼子さん(以下、遠山)「各支援団体が苦しい状況下でも、ITに詳しい身近な人材を頼って事業のオンライン化を進めるなど、試行錯誤をしながら活動を継続・発展させていました。不確実性の高いコロナ禍では、各団体が独自で工夫を続けるだけでなく、それらの工夫を共有した方が活動団体全体の底上げにつながるはず。だから複数の団体や専門家が集まり、各々の悩みを共有できる場を今こそ作るべきだと考えました」

他団体の事例から課題改善のヒントを見出す
2020年11月〜翌年10月までの事業期間のうち、オンラインで開催された相談会に参加した人数はのべ120人。「ビジネスコミュニケーションツールを活動継続に活かすには」「コロナ禍での労務問題の対応」「SNSの上手な活用方法」など、多様なテーマが設けられました。
テーマによって参加団体の分野もさまざまでしたが、総じて「市民活動センター」など中間支援の立場の方が積極的に参加していたと、二人は振り返ります。
中尾「愛知県は多くの市町村ごとに市民活動センターがあり、盛んに活動をしています。ところが、そのほとんどがコロナ禍で閉館を余儀なくされ『今、自分たちに何ができるのだろうか……』と悩んでいる様子でした。そうした方々がテーマ型の相談会で他の市町村の事例を聞いて再開のきっかけ探ったり、判断基準を参考にしたり、考える機会になっていたのかなと思います」
遠山「例えば、『介護施設でコロナ陽性者が発生したとき、どういう対応をすべきか』というテーマで話をする回があったのですが、関連情報が錯綜する中、自分たちで調べるだけでは『陽性者が出たら実際どうなるの?』のような疑問に答えが出なかった。それが、実際にコロナ陽性者が出た施設の方の事例を聞くことによって、今ある資源を活用して『うちだったらこんなことができそうだ』と対策や改善の糸口を掴んでいる様子でした」
実際、開催後のアンケートにて参加者からは「何から手をつけるべきか分からなかったが、まずは取り組むべきことが見え、一歩前進するきっかけになった」と前向きな回答が見受けられたと言います。
喜ばしいことに、相談会だけで終わらせず「この学びを他の人たちにも共有したい」という声をかけてもらったこともあったそうです。
中尾「最後にテーマ型の相談会の取り組みをまとめた報告書を作り、事例集として周りの関係者に配布した後に『市民活動センターのスタッフにも共有し、事例を学ぶことで相談対応に役立てたい』という声が寄せられました。支援センターの相談窓口は、経験や知識の差から代表クラスの方が一手に引き受けることが多くなりがちだと思います。ただ、他のスタッフもコロナ禍での事例を学べれば、支援先の困りごとを聞いて、類似の事例に関する情報をすぐに提供できる。団体と市民活動センタースタッフが共に育つ理想的なあり方だと思いました」
県を跨いだ連携により、支援策の幅が拡大
ボランタリーネイバーズの工夫は、相談会の実施だけに留まりません。東海地域で活動する団体が等しく機会を得られるよう岐阜県、三重県の中間支援組織であるNPO法人とつながり、月1でのミーティングを開催。それぞれの支援の経過や実績から得た学びを共有し合い、意見交換をしながら中間支援組織としてのナレッジを蓄積していきました。
ただ単に学び合うだけでなく、他県の事例を自分達の地域に応用できないか検討する議論を行ったり、会を重ねることでお互いの資源を必要な時に共有できる関係が構築できていた、と遠山さんは語ります。
遠山「例えば、三重県の個別支援の事例では、『コロナ禍で対面での販売機会を失った障がい福祉分野の事業所が、販売数をどう回復していくか』をテーマに情報共有会を実施。販売ルートの開拓はNPOに限らず一般の企業の仕組みを活かせる部分もあるという意見をもとに、愛知県の中小企業診断士・販売士をつなぐことで、専門家も交えた視点から意見交換の場を設けることができました」
「行政の政策の差」も県を跨いで話すからこそ見えたこと。他県の行政の対応を比較することで、行政への提言の方向性も含め「行政との関わり方の糸口が見えてきた」と言います。
中尾「毎月話し合う中で、県ごとのコロナ施策には違いがあり、NPOや地域の活動団体に対する政策も異なることを感じました。例えば、コロナ禍当初、岐阜県ではNPOが利用できる助成制度はありませんでしたが、県のNPOセンターが働きかけて使えるようになりました。また、三重県では早い段階でNPO向けの助成制度が用意され、活動を止めないような後押しがなされていました。こうした例から、「岐阜県のNPOセンターはどのように行政にかけあったのか」、「三重県はNPO向けの助成制度の財源をどこから捻出したのか」と話し合いを進め、自分たちの県では行政とどう連携していくべきかのヒントを見出せました」
休眠預金を活用する良さとは?
一般的に中間支援組織は行政と地域の間にいる影の立役者という性質上、助成金を受けづらいと言われることもしばしば。そんな中で、ボランタリーネイバーズが休眠預金活用事業に採択された背景裏にはどんな工夫があったのでしょうか?
中尾「『中間支援組織として助成金を受ける』というよりも、『その時々の社会のテーマやトピックに私たちがどう関与していけば、社会を良くできるか』という観点から応募するようにしています」
そもそも、休眠預金活用事業に申請した理由の一つは、他の助成金に比べて融通が効く点だったと話すのは、遠山さん。
遠山「助成金の中には『人件費は対象外』とするなど、経費の使い方に制約が大きいものもありますが、その点、休眠預金活用事業は経費使途に関して事業に必要な経費は認められるため柔軟だなと感じました。コロナ禍は特に不確実な要素も多かったので、調整コストがより多くかかります。そうした点でも比較的活用の幅がある助成金だなと思いました」
何より、資金分配団体であるREADYFOR株式会社が、事業期間中はペースメーカーになって伴走支援してくれたことが心強かったと話してくれました。
中尾「月1回の面談で話をする中で、自分たちはまだまだだと感じることがありましたが、READYFORさんが私たちの取り組みから見えてきた強みをフィードバックしてくださったので、活動のモチベーションを高めることができ、非常に助かりました。また、月次面談が先に進んでいる方の事例や、JANPIAへの報告を終えた方のお話を聞く機会を作っていただいたことも、大変参考になり良かったですね」
支援者も完璧じゃない。だから協働が大切になる
「支援者」と呼ばれる人たちも、自分たちだけで解決できないことがあれば、無理をせず信頼できる人たちの力を借りることも大切です。
中尾「“支援者”と呼ばれる人たちも100%何でもできるわけではありません。今回、岐阜や三重の団体と定期的に連絡を取って事業を進めるうちに、『自分のところで受けた案件でも、苦手な分野に関しては他者の声を聞くことがすごく大事』だと改めて実感したんです。それが結果的に支援先のためにもなると。
直接『〇〇を支援してください』と相談に来られた場合でも、話を聞くと違うアプローチにたどり着いた、なんてことも少なくありません。そうしたときには、そのアプローチに関して得意な人に繋げて支援先の真の課題を把握し、多様な繋がりを作ることで支援者自身もレベルアップすることが大切なんだと思います」
積極的に協働しようとするボランタリーネイバーズの影響もあってか、周囲にも「無理に自分たちだけで解決しようとせず、適切な相手に協力を求める」機会が増えてきました。
遠山「信頼のネットワークが構築され、活動者側も一歩前に進むためのルートや関係性ができたことは良かったと思います」

専門家や県外のNPO法人とも連携したチーム型の伴走支援は、行政の注目も得られた、と話す中尾さん。2022年度には名古屋市の事業として、チーム型での伴走支援事業の予算が設けられ、9団体を支援しました。
未曾有のコロナ禍だからこそ気づけた視点を味方に、ボランタリーネイバーズはこれからも活動者・支援者がともに一歩を踏み出しやすい社会を築いていきます。
中尾「コロナ禍でどう伴走支援をしていくのか。ひとつの形をやって見せられたことで、行政との新しい協働関係にも発展していきました。これからも県境にとらわれず、幅広い人たちや団体とつながり、お互いに連携することで、自発的なまちづくり活動をすすめてしていきたいと思います」
事業基礎情報
実行団体 | 特定非営利活動法人ボランタリーネイバーズ |
事業名 | Withコロナ時代の社会参加と雇用継続 |
活動対象地域 | 愛知県、岐阜県、三重県 |
資金分配団体 | READYFOR株式会社 |
採択助成事業 | 2020年度コロナ枠 |
事業完了にあたり、成果の取りまとめるために実施されるのが「事後評価」です。事後評価は、事業の結果を総括するとともに、取り組みを通じて得られた学びを今後に生かせるよう、提言や知見・教訓を整理するために行われます。今回は、2022年3月末に事業完了した2019年度通常枠【中核的災害支援ネットワーク構築|全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)】の事後評価報告書をご紹介します。ぜひご覧ください。
事業概要等
事業概要などは、以下のページからご覧ください。
事後評価報告
事後評価報告書は、以下の外部リンクからご覧ください。
・資金分配団体
・実行団体
【事業基礎情報】
資金分配団 | 特定非営利活動法人 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD) |
事業名 | 中核的災害支援ネットワーク構築 〜大規模災害に備え、ネットワーキングから始まる地域の支援力強化〜 <2019年度通常枠> |
活動対象地域 | 全国 |
実行団体 | ・特定非営利活動法人 いわて連携復興センター ・特定非営利活動法人 岡山NPOセンター ・北の国災害サポートチーム |
事業完了にあたり、成果の取りまとめるために実施されるのが「事後評価」です。事後評価は、事業の結果を総括するとともに、取り組みを通じて得られた学びを今後に生かせるよう、提言や知見・教訓を整理するために行われます。今回は、2022年3月末に事業完了した2019年度通常枠【子どもの未来のための協働促進助成事業|エティック】の事後評価報告書をご紹介します。ぜひご覧ください。
事業概要等
事業概要などは、以下のページからご覧ください。
事後評価報告
事後評価報告書は、以下の外部リンクからご覧ください。
・資金分配団体
・実行団体
【事業基礎情報】
資金分配団 | 特定非営利活動法人 エティック |
事業名 | 子どもの未来のための協働促進助成事業 〜不条理の連鎖を癒し、皆が共に生きる地域エコシステムの共創〜 <2019年度通常枠> |
活動対象地域 | 全国 |
実行団体 | ・特定非営利活動法人 子育て運動えん ・特定非営利活動法人 MamaCan ・特定非営利活動法人 Learning for All ・特定非営利活動法人 グッド・エイジング・エールズ ・特定非営利活動法人 岡山NPOセンター ・一般社団法人 小豆島子ども・若者支援機構 |