JANPIAが指定する研修(プログラムオフィサー(PO)研修)の概要についてお教えください。

通常枠の場合、資金分配団体として採択された後から事業終了までの約3年間で、5~6回程度のプログラムオフィサー(PO)研修を実施しています。はじめて資金分配団体のPOになった方でも、複数回事業を経験されているPOの方でも、事業を推進していくために必要なスキルや知識を網羅的に理解し、学んでいくことを目的としています。
内容は、資金分配団体のPOとしての心構えから、実行団体の公募、審査、評価、伴走支援、持続化戦略など様々です。実際に休眠預金活用事業を実施した先輩POからの事例共有の機会も作っています。また同時に、横のネットワークを構築することにも力を入れていますので、参加することで全国の資金分配団体のPOと繋がっていくことができます。各回半日~2日間のオンライン研修となっています。
研修は基本的にオンラインで開催されていますが、2024年度現在、年1回程度、交流を目的にオフラインで集まる場の開催を計画しています。

休眠預金活用事業においての「プログラムオフィサー(PO)」とは、資金分配団体として助成事業のプログラム設計や進捗を監督する等の役割を担うだけでなく、実行団体に非資金的支援(伴走支援)を実施しながら、実行団体の課題に寄り添い、実行団体および資金分配団体のアウトカムにコミットすることが求められます。実行団体の評価結果の点検・検証や基盤整備などを行うなど、専門的な経験や知識も求められる重要な役割です。そのためPOの活動経費および人件費をPO関連経費の予算として計上できる仕組みがあります。
※PO人件費・関連経費を利用するにあたってはJANPIAが実施するPO研修の受講が必須です。

プログラムオフィサー(PO)関連経費の人件費は、専属として1名相当を想定した設定となっていますが、例えば兼任で2名がPOを担当する等は問題ありません。
 
資金分配団体に求められる7つの役割(通常枠・緊急支援枠の公募要領「資金分配団体とその役割」参照)を中心として、事業の進捗管理や監督を行い、評価の結果を点検・検証等を担う専門職になります。実行団体に対しては個別団体の進捗管理だけでなく、助成事業全体を把握して、伴走支援や環境整備、行政との交渉等を戦略的に行う必要があります。これらの知識やスキルが求められます。
 
POになられる方々の経歴としては、過去にNPO/NGO活動やソーシャルビジネスに携わったことがある方が多いですが、そのような経験がなくても行政や企業に長く勤められていた方がPOをされることも増えてきています。
 
なお、PO人件費・関連経費の対象となるPOは、JANPIAが実施するPO研修の受講が必須です。

プログラムオフィサーの略になります。